東急不動産ホールディングス(株)は8日、新本社「渋谷ソラスタ」(東京都渋谷区)をマスコミに公開した。
京王井の頭線「渋谷」駅徒歩6分。敷地面積約4,128平方メートル、地上21階地下1階建て、延床面積約4万6,954平方メートル、高さは107m。東急不動産HDが本社を構えるほか、東急不動産(株)、(株)東急コミュニティー、(株)東急ハンズが入居。また、「Business-Airport」等、グループで展開するサービスオフィスや貸会議室も展開する。
新本社のコンセプトは、「Call(コール)」とし、「コミュニケーションの活性化」と「生産性向上」に取り組む。
執務空間には、グループABW(Activity Based Working)を導入。メインの執務フロアとなる7~11階に内部階段を設けて、自由に行き来できるようにし、違うフロアに入居するグループ会社や、他部署とスタッフともコミュニケーションを促進する。部署ごとに与える執務スペースもグループアドレス制とする。
東急不動産の都市事業ユニット等が入居する9階では、同社が推進する緑共生型のオフィス提案「Green Work Style」を初めて専有部に導入。執務室や会議室、リラックスエリアに豊富な緑を取り入れ、集中力の向上やストレス軽減を目指す。
また、サイクリングマシンやバランスボールを用意したフィットネススペースも設置。業務の間に身体を動かすことで、ストレス軽減や生産性向上を図る。(株)東急スポーツオアシスがプロデュースしたフィットネスアプリ「WEBGYM」も活用し、スタッフの健康管理、健康増進も行なう。
こうした取り組みがスタッフの「ストレス」や「集中」等にどう影響したか、また、コミュニケーション活性化への寄与等の効果は、脳波測定やスタッフが持つウェアラブル端末のアプリを活用したデータ取得・分析を通して見える化。顧客への提案に役立てる。
10階は、全グループスタッフが利用できるコワーキングスペース「COLABO!」と、東急ハンズ監修の「ハンズカフェ」を用意。「COLABO!」では200人程度のイベントも可能。
8日に実施したメディア内覧会で、東急不動産ホールディングスグループ総務部移転プロジェクト担当の髙橋大輔氏は、「各社働き方改革を進めているが、効果が分かりにくく実施に悩んでいる企業も多い。東急不動産グループでは、このオフィスでさまざまな実験を行ない、効果を測定し、お客さまへの提案力を強化していく」などとコメントした。