不動産ニュース / 開発・分譲

2019/8/22

虎ノ門・麻布台に六本木に匹敵する「ヒルズ」

「虎ノ門・麻布台プロジェクト」模型を披露する辻社長

 森ビル(株)は22日、5日に着工した「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」(東京都港区)のプロジェクト概要を発表した。

 事業区域面積は約8.1ha。開発地は、同社開発の「アークヒルズ」に隣接し、「六本木ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ」の中間に立地する。1989年に「街づくり協議会」を設立。30年かけ約300人の権利者と議論を重ね、計画を推進してきた。2017年9月に都市計画決定、18年3月の再開発組合設立認可を経て、今回の着工に至った。

 地上64階地下5階建ての複合棟など7棟の建物と大規模な中央広場(6,000平方メートル)を一体的に整備。住宅、オフィス、商業・文化施設、ホテル、インターナショナルスクール等で構成する複合市街地を形成する。敷地面積6万3,900平方メートル、総延床面積約86万400平方メートル。就業者数約2万人、居住者数約3,500人、想定年間来街者数約2,500万~3,000万人の「六本木ヒルズ」に匹敵し、同社が手掛けた開発では最大規模。事業費は約5,800億円。竣工は23年3月末の予定。

 開発コンセプトは「Modern Urban Village」。「Green」と「Wellness」を核に「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街」を目指した。高低差のある地形を生かして、低層部の屋上を含む敷地全体を緑化することで、約2万4,000平方メートルの緑地を確保。緑と水がつながるランドスケープを整備し、自然あふれる憩いの場を創出する。医療施設を核として、スパやフィットネスクラブ、レストランやフードマーケットなどの施設のほか、広場、菜園なども1つのメンバーシッププログラムで結び、外部施設や医療機関とも連携しながら、街区内での居住、就労がウェルネスにつながる仕組みを計画する。

 オフィスの総貸室面積は21万3,900平方メートル。メインタワーの7~52階を中心に、西棟と低層棟はスモールオフィスなども備え、多彩な働き方を実現する。メインタワーのオフィスは、超高層タワーとしては極めて大規模なフロアプレートとなる基準階貸室面積約4,300~約4,840平方メートルを確保した。

 住宅は約1,400戸を計画(うち約170戸はサービスアパートメント)。メインタワー最上部(54~64階)に、ホテルブランデッドレジデンスとしてハイグレードなサービスを提供する約90戸を配置。居住者専用のラウンジやスパのほか、各住戸に専用のエレベーターホールも備える。東棟(地上54階地下5階建て)の14~53階にプール付き住戸など「リゾートホテルに暮らすような住環境」がコンセプトの約330戸を計画。西棟(地上64階地下5階建て)の6~64階に「都市のスマートライフ」がコンセプトの約970戸(約170戸のサービスアパートメントを含む)を計画している。

 22日会見した同社代表取締役社長の辻 慎吾氏は、「シンガポール、香港、上海、ニューヨーク、ロンドン、これら都市と東京がどう競争し勝ち抜いていくか、今は世界規模での都市間競争の時代。世界中からヒト、モノ、カネを集めてくる、磁力となるようなまちにしていく必要性を強く感じている。そのためには国際水準のオフィス、住宅、商業施設、今回提案する“Green”や“Wellness”が、まだまだ必要。今回のような大規模再開発が都市の総合力向上に貢献できると考えている」などと抱負を述べた。

「虎ノ門・麻布台プロジェクト」完成イメージ

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