ミサワホーム(株)と(株)ミサワホーム総合研究所、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、大学共同機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所(極地研)の4者は26日、極限環境下での持続可能な住宅システムの構築を目指し、南極・昭和基地で実証実験を開始すると発表した。
ミサワホームおよびミサワ総研は、2017年から地上における未来志向の住宅や月面等の有人拠点への応用を目指して共同研究を進めてきた。宇宙空間における有人拠点に求められる「簡易施工性」や「自然エネルギーシステム」、「センサー技術を活用したモニタリング」等の技術要素が、南極での環境下でも要求される共通点であることから、今回の実証実験を実施することになった。
南極・昭和基地をフィールドとし、「南極移動基地ユニット」を製作。ミサワホームとミサワ総研は、ユニットの製造ならびに未来志向の住宅への検証データの展開を検討していく。極地研は、ユニットの輸送ならびに南極におけるユニットの機能検証実験を実施し、JAXAはユニットの技術支援・検証データの分析・有人拠点建設への展開を検討していく。
7月よりミサワホーム名古屋工場にて居住ユニットを製作中で、11月には昭和基地に向け輸送。20年2~9月にかけて昭和基地内での実証実験を行なう。