不動産ニュース / 開発・分譲

2019/8/28

社会課題解決へ、京橋に植物工場/東京建物

「TOKYO FOOD LAB」外観

 東京建物(株)は9月3日、「食」に関わる社会課題解決を目的とした実証実験・社会実装の場となる「TOKYO FOOD LAB(トーキョーフードラボ)」をオープンする。

 東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩2分、都営浅草線「宝町」駅徒歩2分など。敷地面積約102平方メートル、軽量鉄骨造地上2階建て、1フロア約80平方メートル。コインパーキングとして運用していた同社所有敷地に、新たに建物を建設した。

 1階は、ベンチャー企業である(株)プランテックス(千葉県柏市、代表取締役:山田耕資氏)が運営する植物工場兼研究施設「PLANTORY tokyo(プラントリー トウキョウ)」。制御性・効率性を高めることを目的に、密閉した空間で植物を育てるクローズド・タイプの工場を世界で初めて開発。独自のAI技術も併用して、従来の植物工場方式との比較で5倍超の生産性を実現している。今後の運用の中で、生産性に加え、味や栄養価のコントロールも進めていく。

 2階は、(株)ケイオス(大阪市中央区、代表取締役:澤田 充氏)が運営する食のイノベーティブコミュニティ拠点「U」を9月3日にオープンする。スペースの3分の2を占める厨房には、最先端の調理器具・設備を備えている。シェフや料理人の自己研鑽やオープンイノベーションを目的に、ワークショップを開催するほか、シェフによるシェフのための動画アーカイブを整備したり、国内外のシェフを招いての勉強会を開催する。

 東京建物取締役専務執行役員の福居賢悟氏は、「人口増加、気候変動に伴う食糧危機、水不足、食の安全性など、現在直面している社会課題の解決に寄与するためのプロジェクトとして取り組む。SDGsを実現する、住み続けられるまちづくりに向けて、これからも食に関するさまざまな取り組みを展開していく計画」と語った。

「PLANTORY tokyo」は世界初となるクローズド・タイプの植物工場
「U」には、最先端の調理設備を備えた厨房を用意。新しい調理法など食に関する知見を共有できる場とする

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