大和ハウス工業(株)は2日、同社が開発する物流施設では最大の延床面積となるマルチテナント型物流施設「DPL流山IV」(千葉県流山市)を着工した。
4棟のマルチテナント型物流施設を開発する「DPL流山プロジェクト」の3棟目。常磐自動車道「流山インターチェンジ」から約2.5km。敷地面積約13万5,592平方メートル。プレキャスト・プレストレストコンクリート造一部鉄骨造地上5階建て、延床面積約32万2,226平方メートル。
各区画に事務所を設置できる仕様とする他、約4万8,000平方メートルのフロアを周回できる両面トラックバースも設け、テナントニーズに応える。免震システムや非常用自家発電機も設置し、BCPにも対応した防災配慮設計を施す。
(株)ママスクエアが運営するテナント企業の従業員専用保育施設(最大定員100人)を併設。同保育施設に子供を預けた人が、複数のテナントの繁忙期に合わせてマルチに働く「マルチ派遣」の取り組みを導入し、人手不足の解消を図る。同社と大和リビング(株)が連携し、同施設勤務者の住まい探しも支援。大和リビングが住宅を斡旋し、入居時の諸経費を優遇。ママスクエアが、住まいの手続き等をサポートする。
ママスクエアとの取り組みは、同プロジェクト4棟全てで展開する。
竣工は2021年10月31日、稼働開始は同年11月1日の予定。