不動産ニュース / ハウジング

2019/9/10

旭化成H、買取電力を事業活動に活用へ

「RE100への加盟を機に、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みをより一層推進していく」などと語る、同社代表取締役社長・川畑文俊氏

 旭化成ホームズ(株)は10日、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目的とした国際的なイニシアチブ「RE100」に加盟したと発表した。現在、加盟企業数は全世界で190社を超え、同社は日本企業で23社目の加盟となる。

 同社はこれまで、戸建住宅「へーベルハウス」および賃貸住宅「へーベルメゾン」への太陽光発電設備の設置を推進。災害時の電力レジリエンス強化のため、蓄電池の併用設置なども促進し、これまでに搭載した太陽光発電設備の総量は約360MW以上、その年間発電量は約360GWhに及ぶ。

 一方、同社が2018年度に事業活動で消費した電力は約33GWhだった。今後は同社の電力供給サービス「ヘーベル電気」で、固定価格買取制度(FIT)が満了を迎えた太陽光発電設備の余剰電力を買い取り、同社の事務所や工場、展示場などで活用。2038年までに、事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする。

 同日会見した同社代表取締役社長の川畑文俊氏は、「当社はこれまで、“ロングライフ住宅の実現”を掲げ、建物の長寿命化やアフターサービスの充実化に取り組んできた。これはまさに、近年注目されているSDGsの理念に合致するもの。RE100への加盟を機に、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みをより一層推進していく」などと抱負を述べた。

 なお「ヘーベル電気」は、ヘーベルハウス・ヘーベルメゾンのオーナーおよび入居者を対象とした電力供給サービス。18年6月より提供を開始し、現在約1万件が加入している。19年11月からは、FIT期間が終了した、同社供給の設備の余剰電力を買い取るサービスも提供する。7月に事前申し込みを開始し、現在約100件が契約済み。

この記事の用語

FIT制度(固定価格買取制度)

電気事業者に対して、再生可能エネルギー電気を固定された価格(固定買取価格)で、一定期間、全量を買い取ることを義務付ける制度をいう。FITは、Feed-in Tariffの略語である。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。