不動産ニュース / 開発・分譲

2019/9/11

「東急プラザ渋谷」、年間来場600万人目指す

開業に向け工事が進む「渋谷フクラス」。東急プラザ渋谷は、2~8階と17・18階に入居する

 東急不動産(株)は11日、複合商業施設「東急プラザ渋谷」(東京都渋谷区)を12月5日にグランドオープンすると発表した。

 同社が組合員として参画し進めてきた渋谷駅西口の旧東急プラザ建て替えプロジェクト「渋谷フクラス」の中核施設として、4年9ヵ月ぶりに開業するもの。同ビルの2~8階、17・18階に立地。延べ床面積は約2,500坪。

 「若者のまち」のイメージが強い渋谷において、「大人をたのしめる渋谷」をコンセプトに、あえて40歳以上の「大人」をメインターゲットに据えるのが最大の特徴。「食」「健康」「美」「趣味」「ライフプラン」をキーワードにした69店舗が出店する。また、17階には渋谷のまちを一望できるルーフトップガーデン、18階には総合エンターテイメントレストラン「CELAVI」が日本初出店し、大人の社交場を目指していく。
 通勤利用者だけでなく、周辺住民も積極的に誘引。継続的に利用するロイヤルカスタマーには、リピータープログラムによる囲い込みも行なっていく。また、隣接する「渋谷スクランブルスクエア」の商業施設との連携も検討していく。初年度来場者目標は500万~600万人とした。

 同日会見した同社取締役上級執行役員副社長の岡田正志氏は「1965年開業した渋谷東急ビル(後の東急プラザ渋谷)は一時期当社が本社を置いていたこともある大切な場所。東急プラザは、民間ディベロッパーとして初めて、専門店を集めたショッピングセンターを提案した。常に時代の先を歩んできた当社として、『若者のまち渋谷』であえて大人のライフスタイルを提案する。40歳以上の大人をメインターゲットにした商業施設は、全国でも初の試みではないか。周辺には松濤・南平台・桜丘町と“良い大人”のいるまちが多くあり、渋谷駅西口は東急バスも多数発着する。マーケットは厚いとみている」などと抱負を語った。

「当社は常に時代の先端を歩んできた。大人をメインターゲットにした商業施設は全国でも初めてではないか」と自信を見せる岡田副社長

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。