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東急不動産ホールディングス(株)および東急不動産(株)は30日、8月14日より営業を開始した新本社ビル「渋谷ソラスタ」(東京都渋谷区)で実施する、働き方改革に関する実証実験の様子を報道陣に公開した。
各社で働き方改革が進められている一方で、多くの企業ではその効果が測れないこと、改革についてのノウハウが不足していることが働き方改革実施の妨げになっていると分析。働き方改革の効果の“見える化”に向けて効果を測定・実証することで、顧客への新たなオフィススペースづくりの提案に役立てていく。
グループごとにフリーアドレスとするグループABW(Activity Based Working)を導入しているが、スマートフォンの位置情報アプリを用いて行動傾向や会議室の利用頻度などを可視化。効率的なスペースの活用を検証する。また、首から下げるウェアラブル端末でワーカーの発話量も計測し、コミュニケーション量の変化を可視化すると共に、改善につなげる。
オフィスに緑を取り入れることの効果については、特に植栽が豊富なスペースを活用するスタッフの脳波を測定。「ストレス度」、「集中度」、「興味度」、「快適度」、「わくわく度」を測定し、緑化の効果を確認していく。
さらに、健康経営に向けたオフィスづくりに向け、執務フロアの一部にフィットネススペースを設置。利用者の自律神経機能を測定し、従業員のリラックス効果を可視化する。併せて、繭型の瞑想ボットを試験導入、瞑想により心の健康を支えるワークプレイスのあり方を検証していく。
各種実証実験は10~11月で実施する予定で、実証結果については年明けに公表する予定。
なお、10月1日より同社顧客向けに、実際にワーカーが働いている様子を見せる「ライブオフィス」として活用。営業ツールとして役立てていく。
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