不動産ニュース / イベント・セミナー

2019/11/26

不動産活用ネット、HSなどテーマにセミナー

森山氏のホームステージングは、施工後の契約率96%を誇る

 賃貸管理会社や不動産再生を切り口にした事業会社、保険コンサルタントなど、不動産と不動産関連事業者による「不動産活用ネットワーク」は23日、アットビジネスセンター東京駅八重洲通り(東京都中央区)で賃貸オーナー等を対象としたセミナーを開催。約90名が参加した。

 セミナーでは、賃貸オーナーや賃貸管理会社を対象に、空室のモデルルーム化(ステージング)とステージング用家具・小物レンタルを手掛けるビーシーシー(株)空間DECOディレクターの森山由佳氏が講演。

 同事業は、同氏が2017年に新規事業として立ち上げたもの。これまで手掛けた賃貸住宅250件のステージング後の成約率は96%を誇り、12月に新会社「空間工房」として独立する。同氏は、デッドスペースや不整形、カラークロスなど、個性や欠点を活かしステージングしていることや、写真の撮影時と内覧時とで家具配置を変えるといったテクニックを披露。ステージングにあたっては「ペルソナ(顧客像)の設定」が重要だとし、「騒がしいパーティ会場でも、人は自分の興味ある話題については耳に入ってくることが多い。ペルソナを詳細に設定して、その設定に合わせ、自分が住んでいる イメージが湧くようにステージングしていくことが重要」(森山氏)と訴えた。また、ステージングした室内の各所をPOPで解説し成約率を高め、
オーナーや事業者とコミュニケーションしているほか、入居者がより楽しく賃貸住宅生活が送れるよう、まちを紹介するパンフレットや入居者イベントの運営支援なども手掛けていると話した。

 次いで、(株)建築再構企画代表取締役の佐久間 悠氏が登壇し、既存建物の用途変更時の注意点を解説した。同氏は、1998年に竣工した建築物の4割しか完了検査を受けていないことから「リノベーションやコンバージョン時に違反建築が問題となる可能性が高い」と指摘。改修を検討する際は、用途地域だけでなく、地区計画や建築協定、特別業務地区など地域特有の規制を確認し、その上で既存建物の遵法性を確認して改修工事の内容を決めることが重要とした。

この記事の用語

ホームステージング

売却予定の建物の円滑な売却に資するべく、部屋にインテリア等を配置するなどしてその物件に魅力を付加するサービスをいう。英語のHome staging。ホームステージングに使われるインテリアは、家具、照明器具、カーテン、小物類が中心で、主要なスペースに限って配置する場合もある。

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