森ビル(株)は26日、2020年3月期中間決算(連結)を発表した。
当期(19年4月1日~9月30日)は、営業収益1,203億円(前年同期比9.2%減)、営業利益305億円(同15.2%減)、経常利益272億円(同21.0%減)、当期純利益180億円(同16.3%減)。ビル売却の引き渡し時期が下期寄りとなり減収減益となったが、各事業は期初の予定通り順調に推移した。
主力の賃貸事業は、オフィス・住宅ともに高稼働・高単価を維持し、好調に推移。「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」等の高集客も収益に寄与し、営業収益は771億円(同2.6%増)。
分譲事業は、ビル引き渡し時期の影響により営業収益185億円(同45.7%減)。施設営業事業は、ホテル事業が稼働率、単価ともに高い水準で推移し、営業収益149億円(同1.3%増)。海外事業は、オフィス等は高稼働を継続しつつも、為替変動の影響により営業収益122億円(同10.9%減)。
下期は、20年1月に大規模オフィス「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」をほぼ満室で竣工する予定で、業績への貢献を見込む。また、11月25日に「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」を着工した。
通期の業績予想については、営業収益2,560億円、営業利益620億円、経常利益は580億円、当期純利益は370億円で増収増益を見込む。