不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/12/26

ステージング、賃貸は2週間以内の成約が約半数

 (一社)日本ホームステージング協会は25日、3回目となる「ホームステージング実態調査」の結果を、「ホームステージング白書2019」として公表した。調査は19年7月1日~8月31日、会員向けのアンケートを送付して回答を収集。回答総数は48件だった。

 今回の調査では、総合調査のほかに不動産仲介業・不動産賃貸業・ホームステージング業といった業種別の調査も実施した。

 「ホームステージングしてから成約するまでの期間」について、不動産仲介業では「3ヵ月以内」が31%で最多。「2ヵ月以内」が29%、「1ヵ月以内」が18%と続いた。回答の8割で3ヵ月以内に成約しているという結果になった。また、不動産賃貸業では、「2週間以内」が29%で最も多く、「1週間以内」が18%で続いた。同協会では「賃貸の場合はまだホームステージングを導入している物件が少ないこともあり、早期契約につながっていると考えられる」としている。

 また、ホームステージングが顧客に与えた影響について聞くと、「ほとんどの買い主に影響があった」が42%、「一部の買い主に影響があった」は58%。また、借り主については「ほとんど借り主に影響があった」が75%を占め、「一部の借り主に影響があった」は25%。どちらも「影響はなかった」という回答はなかった。

 ホームステージング会社に対して、依頼元について聞くと、「不動産仲介会社」が23%、「不動産管理会社」が19%、建設業・ハウスメーカーが19%となった。このほか、「個人顧客(売り主など)」が12%、「賃貸オーナー」が11%となるなど、一般ユーザーからの依頼も増えているという。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

ホームステージング

売却予定の建物の円滑な売却に資するべく、部屋にインテリア等を配置するなどしてその物件に魅力を付加するサービスをいう。英語のHome staging。ホームステージングに使われるインテリアは、家具、照明器具、カーテン、小物類が中心で、主要なスペースに限って配置する場合もある。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。