不動産ニュース / ハウジング

2020/6/24

大東建託、豊洲に賃貸住宅に特化した情報発信基地

「ROOFLAG賃貸住宅未来展示場」1階のアトリウム。約60mにおよぶ木造屋根の大空間は国内最大級だという

 大東建託(株)は24日、都内にオープンした同社の総合展示施設「ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場」(東京都江東区)のプレス内覧会を開いた。

 同施設は、同社の歴史や企業姿勢、賃貸住宅の構造・安全性、サブリースシステムなど、同社の賃貸住宅に関するあらゆる情報の発信基地として2018年11月に着工。20年3月に竣工し、5月にオープンする予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期、緊急事態宣言解除後の6月8日にオープンした。総事業費は約90億円。

 東京メトロ有楽町線他「豊洲」駅より徒歩11分、りんかい線「東雲」駅より徒歩14分に立地。敷地面積は2,989.95平方メートル。建物は本棟と2つのモデル棟で構成しており、本棟は鉄筋コンクリート造・木造・鉄骨造の混構造で地上4階建て、延床面積は本棟3,725.57平方メートル、モデル棟749.64平方メートル。館内で使用する電力はすべてバイオマス発電で賄っている。

 本棟1階の入り口すぐの空間は、4層吹き抜けのアトリウムとした。幅約60mの接道面を全面ガラス張りとし、屋根には国産スギ500立方メートルを使ったCLT(直交集成材)で構成する国内最大級の大屋根を設置。また、コンクリート壁にも木目プリントをあしらい、「木」へのこだわりをアピールする空間に仕立てた。「当社は長く木造ツーバイフォー賃貸住宅を手掛けているのに加えて、15年以降はCLTの活用に取り組み、19年10月には規格化・工業化したCLTを使った賃貸住宅の商品化に、賃貸住宅として初めて成功している。そうした、木造へのこだわりを表現したかった」(同社)。また、アトリウムには、展示スペースを設け、同社がその時々で力を入れている研究内容を紹介。現在はCLTに関する展示を行なっている。

 また、アトリウム奥は、同社の技術を紹介する展示室を設置。建材の実物模型や体験型の展示で建物の耐久性や遮音性といった性能の高さをアピールしている。2階では同社の歴史やグループ企業の紹介、オーナー・入居者のサポート体制や賃貸経営の基本などを展示。3・4階には最大243人が収容できるセミナースペースや、打ち合わせ・商談のための個室を設けた。

 モデル棟は、同社のオーソドックスな重層長屋商品(木造2×4工法2階建て)と、CLT賃貸住宅商品(木造CLT工法3階建て)を展示。ペット共生仕様や構造のスケルトン展示、オーナー住宅のモデルルームなど多様な情報を発信する。

 今後同社の賃貸住宅での土地活用を検討している全国のオーナーを招いた見学会などを行なって受注を増やしていく計画。新型コロナウイルス感染防止のため、当面は首都圏のオーナーを対象に、限られた組数のみを案内していく。

外観

この記事の用語

住宅展示場

複数の戸建住宅を実際に建築して展示する場所。複数の住宅メーカーが共同で展示する場合が多く、建築される住宅は、通常、メーカーのブランドモデルとされている住宅である。実際の住宅を比較することができるが、展示されているのは、一般に大型でグレードの高い住宅であることに注意しなければならない。

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