不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/7/6

10年賃貸運用後のM売却益、トップは「溜池山王」

 (株)東京カンテイは2日、「分譲マンションの収益ランキング(2019)」(竣工から10年間での運用&売却による“お買い得駅”ランキング)を公表した。09年に取得した新築マンションを10年間賃貸運用し、売却した際の差益を試算したもの。

 首都圏のトップは、東京メトロ南北線「溜池山王」駅。平均坪単価は新築分譲時418万円で、既存流通時には610万円に上昇。平均月額坪当たり賃料は新築時1万5,513円から、築10年時には1万7,747円に上昇。売却益は調査対象となった238駅の中で最も高く、坪当たり192万円。運用益は坪当たり199万円で、差益は坪当たり392万円。年利回りは9.38%だった。次いで、東京メトロ南北線「麻布十番」駅が、差益365万円、年利回り7.59%。東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅が、差益350万円、年利回り8.18%。
 上位30位にランクインしている駅は、すべてJR山手線の内側、またはその周辺エリアに位置する結果に。港区、千代田区アドレスが多くを占める中、「東京」駅周辺のオフィスエリアに短時間かつダイレクトにアクセスできる「八丁堀」駅、「人形町」駅等、職住近接のニーズを満たすエリアもランクインしている。

 近畿圏のトップは、JR環状線「大阪」駅。平均坪単価は新築分譲時218万円で、既存流通時には380万円に上昇。平均月額坪当たり賃料は新築時1万1,296円で、築10年時には1万1,255円となった。売却益は坪当たり297万円、運用益は坪当たり135万円で、差益は162万円となった。年利回りは13.64%と、首都圏トップの「秋葉原」駅(12.54%)を上回る。2位は京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅で差益200万円、年利回り7.63%。3位は京都市営地下鉄東西線「三条京阪」駅で差益196万円、年利回り8.86%。
 上位30位のうち、大阪エリアが16駅を占める。対象物件が分譲されたころは大阪市中心部の新築価格は割安に設定されていたが、その後大規模再開発等を経てまちの利便性、魅力が向上したことによる。

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