ESR(株)は8日、マルチテナント型物流施設「ESR 尼崎ディストリビューションセンター」(兵庫県尼崎市)の竣工を発表した。
阪神工業地帯中核エリアの阪神高速「尼崎市末広IC」から約700mに位置。敷地面積19万4,428平方メートル、延床面積はアジア太平洋地域でも最大級の38万8,570平方メートル。鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上6階建て。
上り・下り専用のランプウェイを結ぶ中央車路・バース式により、各階にワンウェイでアクセスすることが可能。ワンフロアの床面積は約6万平方メートルで、最大40テナントへの分割対応ができる。6階には休憩ラウンジと開放的なスカイデッキを設置。ラウンジ内のショップは24時間・365日利用することが可能な無人売店システムを導入するなど、同施設で働く人たちにとって快適な設備を用意した。託児所のほか、バーベキューコーナーやウッドデッキ、ドライバー休憩所、シャワー室なども備えている。
また、全館LED照明、トイレ・共用部すべてに人感センサーを設置。屋上には年間出力量2MVの太陽光発電システムを設置予定で、将来的に自家消費型への切り替えも計画している。また、BCP対策として非常用自家発電を完備。停電時でも最大24時間、防災センター、人用エレベーター、トイレを使用することができる。大規模災害発生時、建物内のライフライン機能(発電機・受水槽インフラ設備)を的確に把握できるシステムも導入した。
既契約と契約内定を合わせ、約70%の入居を見込んでいる。