不動産ニュース / ハウジング

2020/7/8

ニューノーマルに対応した住宅を提案/大和ハ

「快適ワークプレイス」(左)と「つながりワークピット」(右)

 大和ハウス工業(株)は8日、「ニューノーマル時代の住宅」をテーマにしたオンライン記者説明会を開催。新型コロナウイルスの流行によって変化した生活スタイル「ニューノーマル」が今後一般的になっていくと見られることから、時代のニーズに合った住宅の提案を強化していくと発表した。

 同社が緊急事態宣言後に実施した調査によると、テレワークに対してストレスを感じる理由として、「仕事とプライべ―トの切り替えが難しい」が全体の63.9%を占めた。その他「周りの音が気になって集中できない」(35.7%)、「家事・育児で仕事に専念できない」(同)などが挙がった。

 同社は、これら課題の解決策として、独自のテレワークスペース「快適ワークプレイス」と「つながりワークピット」(いずれも6月発売)を提案。クローズド空間である「快適ワークプレイス」は、防音間仕切り壁や防音ドアを設置する他、ウェブ会議等の音色をクリアにする独自の音響アイテム「コーナーチューン」等を設けている。セミクローズド空間である「つながりワークピット」は、仕事と家事・子育てを両立できるように、リビングとつなげたマルチスペース。室内窓で家族の気配を感じながら作業することができる。

 また、前記の調査により「コロナ禍で生まれた新たな“名もなき家事”」として「帰宅時に必ず手洗い・うがいを家族に呼びかける」(36.0%)や「マスクや消毒液の残量の確認・購入」(33.8%)が発生していることがわかった。こうした家事の負担を軽減できる商品として「家事シェアハウス」(17年開発)を提案。玄関から脱衣所・浴室に直行できる間取りで、直接リビングに行かずに手洗いと着替えを完了することができる等、衛生面や感染症対策としても効果があるとしている。

 説明会で同社取締役常務執行役員住宅事業全般担当の大友浩嗣氏は、「コロナウイルス感染症の拡大によって住宅へのニーズは大きく変化した。ニューノーマル時代の住まいにおいては、ワークライフミックスの考え方が必要になってくる。『快適ワークプレイス』と『つながりワークピット』は、6月の販売開始以降、1ヵ月で56棟を契約するなどとても反響が良い。こうした変化をチャンスととらえ、これまでと同様にライフスタイルの変化に対応した新しい住宅を提案していきたい」と話した。

「家事シェアハウス」間取り

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