不動産ニュース / 団体・グループ

2020/8/26

「災害対応マニュアル」を改訂、テナント向けも新たに/ビル協

災害を「地震」「台風」「火事」および「共通」に分類し、適した準備と対応を記載
「準備編」「被災編」に分け、ビルのオーナーとして備えておくべき事項などを記した

 (一社)日本ビルヂング協会連合会は、「中小ビルの災害対応マニュアル2020年版」「テナントの皆さまの災害対応マニュアル」および「防災ポケットブック2020年版」を発行した。

 同連合会は、2006年に阪神・淡路大震災の教訓を生かし、ビルオーナー向けの「災害対応マニュアル」と「防災ポケットブック」を作成。東日本大震災を経て、12年および14年にも改訂を行なったが、ここ数年、超大型台風や局地的な豪雨等、全国各地で甚大な被害が発生している状況を受け、今回見直しを図った。テナントとの共同防災が不可欠であると考え、新たにテナント向けの災害対応マニュアルも発行した。

 「中小ビルの災害対応マニュアル2020年版」は、「準備編」「被災編」に分け、ビルオーナーとして備えておくべき事項や、被災したときの対応を分かりやすく掲載。災害を「地震」「台風」「火事」および「共通」に分類し、それぞれの災害に適した準備と対応を記載している。会員は無料で配布、非会員は2,000円で販売する。

 「テナントの皆さまの災害対応マニュアル」では、同様に分類し、テナントとしての備えや、被災時の対応などを分かりやすくまとめた。会員は1冊500円、非会員は2,000円で販売する。

 「防災ポケットブック2020年版」(縦258mm×横486mmの折りたたみ式)は、テナントおよび従業員向けに、自身の安全確保や連絡方法など、災害初期行動の基本情報として、被災時の行動手引き、役立つ情報サイト、サバイバル情報などをまとめた。会員は1部100円、非会員が1部300円(いずれも50部単位)。

 今夏に会員1,362社への周知を終え、9月1日の「防災の日」に合わせ、会員以外のビルオーナーへの告知・販売を本格展開していく。入手・購入については同連合会ホームぺ―ジを参照。

テナントとの共同防災が不可欠であると考え、新たにテナント向けも発行

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。