不動産ニュース / 開発・分譲

2020/9/10

サードプレイスや高速ネットがコロナ禍で評価

「セントガーデン海老名(センドリームプロジェクト)」完成予想図
モデルルーム。コロナ禍後は家族で集える空間としてリビングの広さが求められているといい、居室の広さを削ってリビングを拡げたプランが人気

 日鉄興和不動産(株)は、JR西日本不動産開発(株)、東急不動産(株)、小田急不動産(株)、相鉄不動産(株)と共同で開発を進めている大規模分譲マンション「セントガーデン海老名(センドリームプロジェクト)」(神奈川県海老名市)の第1街区(総戸数500戸)のモデルルームを19日にオープン。年内に販売を開始する。

 同物件は、小田急線他「海老名」駅徒歩5分に立地。約3.6haの開発地は工場跡地で、施工を手掛ける(株)長谷工コーポレーションが取得した。商品企画は、コロナ禍以前から練られてきたものだが、働き方や暮らし方の多様化と、テレワークや在宅ワークに対応しながら、自宅での時間を快適に過ごせる広さ、豊かな自然環境と利便性が両立する職住融合のニューノーマルな住宅としてアピールする。

 共用部に、在宅ワークにも使え最新のキッチン家電が体験できる「マルチラウンジ」と、子供の遊び場や学習スペースとして利用できる「ファミリーラウンジ」の「サードプレイス」を用意。超高速インターネット回線「NURO 光 Connect」を導入、共用部と専有部の快適なネット環境を確保することで在宅ワークを支える(専有部での利用料金は月額1,500円)。

 建物は、鉄筋コンクリート造地上15階建て。住戸は、2LDK~4LDK、専有面積約58~85平方メートル。収納、ワークスペース、マルチスペースなど自由に使える2畳大の空間「モアトリエ」、2組の可動収納を動かすことでワークスペースや趣味の空間を生み出す「ウゴクロ」を、それぞれ総戸数の3分の1ずつ設定。その他の住戸にも、ライフスタイルの変化に合わせて間取りを変えられるウォールドアを設けているほか、居室面積を抑えリビングを広く採ることで、常に家族で集う空間づくりを志向した。

 販売予定価格は3,200万円台~6,300万円台。最多販売価格帯は4,500万円台。坪単価は約220万円の予定。竣工は22年2月中旬、入居は同年3月下旬の予定。4月25日からウェブサイトをオープン。これまで約1,400件の事前反響を得ており、モデルルーム来場予約も300組に達している。コロナ対策で案内組数を制限するため、モデルオープンから1ヵ月の予約が埋まっている状況。

 コロナ禍後の住まいの郊外回帰の流れを受け、サードプレイスや宅内のワークスペースの充実、高速ネットへの評価が高い。反響も、地元海老名市と厚木市を合わせて3割にとどまっており、横浜市・川崎市が合計4割弱と逆転している。「自宅で十分仕事ができる環境があること、同じ広さのマンションが都心部よりも1,000万円以上安く買えることが評価されている」(同社住宅事業本部販売推進部販売推進グループマネージャー・冨田雄也氏)。

収納、ワークスペース、マルチスペースなど自由に使える2畳大の空間「モアトリエ」。収納として使われるケースが多かったが、コロナ禍でワークスペースとしての提案を強化。共働き比率の高まりで、夫婦どちらからも評価が高いという
リビングの一角にもワークスペース設置の提案

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。