不動産ニュース / 開発・分譲

2020/9/28

板橋・大山商店街の空き店舗をシェアキッチンに

「かめやキッチン」外観。店舗のシンボルである“亀”は2階の雨戸部分に設置
本格的な調理を行なうことができる調理器具を備えたキッチンスペース

 (株)ジェクトワンは28日、ハッピーロード大山商店街(東京都板橋区)内の空き店舗を活用したシェアキッチン「かめやキッチン」のオープンに先立ち、プレス向け内覧会を開催した。

 同施設は、東武東上線「大山」駅徒歩4分に位置。80年余り営業を続けていた履物屋「かめや」の廃業に伴い、オーナーから「地域活性化に役立ててほしい」との依頼を受け、同社が展開する空き家活用サービス「アキサポ」によってリノベーションを実施。同サービスは、空き家オーナーから定期借家契約で一括借り上げし、リノベーション工事を同社が費用負担の上で行ない、その後利用希望者に貸し出すというもの。今回の改修費用は非公開。同商店街振興組合の100%出資会社「まちづくり大山みらい(株)」とともにプロジェクトを企画、運営も行なっていく。飲食店を起業する前の腕試しをしたい人向けの期間限定店舗や、料理教室・食育イベントの開催場所として利用してもらうことで、地域活性化につなげていきたい考え。

 引き戸式でフルオープンの入口とすることで通気性を良くし、ウィズコロナに配慮した設計に。約13.5坪の店内には、本格的な調理を行なうことができるキッチンスペースを設け、パン・菓子の製造販売、飲食店運営、弁当の仕込みなどさまざまな用途での調理に対応することが可能。全16席の飲食スペースは一定の距離間を保っており、できたての料理をその場で楽しめる。イベント時には、最大20席を確保できる。

 シェアキッチンスペースは、平日昼の利用で1回につき1万9,800円から(6~16時:10時間)。契約開始日より3ヵ月以上の利用が条件。スペースを2区画に分けての利用も可能としている。

 同社代表取締役の大河幹男氏は、「全国の商店街では、店舗の後継者不足や地域の人材不足などが大きな課題となっている。『かめやキッチン』が、若手起業家の発掘と飲食起業希望者育成の一助を担い、大山商店街を盛り上げていければ」などと話した。

 なお、今後は(一社)板橋中小企業診断士協会監修の「かめやキッチン起業塾」を開催する予定。10月17日(土)13時~のプロローグを含め、全7回・Zoomでの聴講が可能となっている。

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