不動産ニュース / 開発・分譲

2020/9/28

シードスタートアップ向けのオフィス、品川に開業

コワーキングスペースには、気分や仕事内容に応じて使分けられるよう、さまざまなワークスペースを用意

 日鉄興和不動産(株)は28日、スタートアップを対象としたインキュベーションオフィス「SPROUND(スプラウンド)」を開業した。米国シリコンバレーおよび日本を拠点とするベンチャーキャピタルであるDNX Venturesとの共同事業で、同社にとってインキュベーションオフィス事業は初の取り組み。

 JR「品川」駅港南口から徒歩5分、駅直結のオフィスビル「品川インターシティ」A棟の22階に開設。広さは約1,400平方メートル。フレキシブルワークスペースを手掛ける米国企業のKnotel Inc(以下、ノーテル社)と業務提携し、ノーテル社が設計・内装のデザインを担当している。

 フリーアドレスと個室からなる執務スペース、カフェを併設したコミュニケーションスペース、気軽な会議などに便利なコラボレーションスペース、休憩や仮眠などにも使えるリラクゼーションスペースの4つのスペースで構成。
 執務スペースは、執務内容に応じて使い分けることができるよう、多様なワークスペースを用意。個室部分は可動式パーテーションを採用、人員の増加に容易に対応すると共に移転の必要性を抑制し、負担軽減につなげる。コミュニケーションスペースは、ワークショップや入居者主催のイベントなどにも利用可能。

 コラボレーションスペースは、オープンなスペースに可動式の机や椅子を設置し、会話やコミュニケーション創出につなげる。リラックスエリアには、靴を脱いでくつろげる小上がりを設けたほか、利用者おすすめの本を楽しめる本棚も設置した。また、DNX Venturesがフロアに同居し、利用者の企業活動を積極的にサポートしていく。     

 ターゲットは3~20名程度のシードスタートアップ。入居を運営者による審査制とすることで、「質の高いスタートアップを集め、知の循環を実現させる計画」(同社賃貸事業本部賃貸事業企画部エリアマネジメント室マネージャー・金谷貴央氏)だという。入居企業数50~60社、入居人数300名程度を想定している。

 同社代表取締役社長の今泉泰彦氏は、「当社にとって重要エリアである品川の活性化、エリア価値の増大を目指して当施設を開設した。ここではオフィスという場所の提供にとどまらず、企業運営のためのチームビルディング、コミュニケーション構築、企業ブランディングなど、さまざまなテーマに対して提案を行ない、“知の還流”を実現していく」と語った。

コラボレーションスペース。ノーテル社の家具が設置されたオフィスは、日本ではここが初めて

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コワーキングオフィス

独立して働く人々が共同利用しながら働く事務所。そのような場所を「コワーキングスペース」ということもある。

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