小田急電鉄(株)は16日、UDS(株)、教育ベンチャーの(株)エイチラボとの協働による居住型教育施設「SHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)」(東京都世田谷区、総室数102室)を12月1日に開業すると発表した。
同社が進めている、小田急線地下化によってできた遊休地を開発する「下北線路街」プロジェクトの一環。「居住型教育施設」とは、居住者がそれぞれの高校・大学・職場などでの経験を持ち寄って学び合いながら共同生活を送るもので、同施設では施設内だけではなく下北沢周辺のエリアをキャンパスとして見立て、まちの活性化にも寄与するのが狙い。
小田急小田原線他「下北沢」駅より徒歩3分に立地。敷地面積は1,267.78平方メートル、建物は鉄筋コンクリート造地上5階建て、延床面積は2,512.13平方メートル。居室の面積は9.8平方メートルから。
同施設では、エイチラボが開発した「HLABカレッジ・レジデンシャル・プログラム」を導入。選考を通過した高校生から社会人までが最大2年間共同生活を送り、学び合う。そのため、共有スペースを各フロア居室への動線上に配置し、自然な交流を促進する空間設計や年長者によるメンター制度といった仕組みも導入する。また、居住者による地域貢献活動などにも取り組んでいく予定。
12月以降、運営の仕組みをつくっていく「0期生」がトライアル入居を開始。2021年4月からは1期生として大学生・若手社会人40人程度を受け入れていく。21年度には高校生の受け入れを開始し、22年度からは高校生・大学生・社会人が入居する本格開校を予定している。
小田急電鉄では、同施設の開業を機に、居住型教育施設をさまざまな都市に展開、ネットワーク化する「NODE CANPUS PROJECT」を始動。3社協働で取り組んでいくという。