不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/11/26

理想の住環境、広い庭・バルコニーが人気

 (株)アキュラホームの社内研究所であるアキュラホーム住生活研究所は25日、「新型コロナウイルス感染症により変化する住まいのあり方調査」結果を発表。コロナ禍での在宅勤務を経験したアキュラホームの従業員1,000名を対象に、緊急事態宣言中の5月と、新しい日常が定着してきた10月の2回に分けてアンケート調査を実施した。

 「住まいにあってよかったもの」については、「ウイルス対策設備(玄関手洗い、空気清浄機など)」が1位(5月35%、10月30%)、2位は「広い庭・バルコニー」(5月25%、10月22%)となった。2位にランクインした「広い庭・バルコニー」は、コロナ禍で家にいる時間が増え、ゆとりをもって家族がくつろげる広いリビングや庭、バルコニーなどの評価が高まっていることがうかがえた。また、子供のいる家庭では、公園などで遊ばせるより、庭で遊ばせたいという意見も多かった。

 従来の住まいのトレンド調査やほしいものランキングでは、収納やカウンターキッチンなどが選ばれる傾向があったが、5位は「宅配ボックス」(5・10月16%)、8位は「太陽光発電・蓄電池」(5月8%、10月11%)など、実際に役立つと認識されたものが多くランクインしている。8位の「太陽光発電・蓄電池」は、コロナ禍で、光熱費の大幅増による家計への負担が大きかったという声が多く、10月調査では5月を上回る支持を得た。このため、省エネルギーへの関心が高くなり、環境意識や災害時における電源確保への期待も高まっていると推測した。

 「在宅時間の増加で、新たに取り組んだこと・大幅に費やす時間が増えたもの」については、5月調査では1位が「携帯を見る」(44%)、2位が「炊事」(41%)、3位が「掃除」(39%)に。10月調査では1位が「家族と過ごす」(29%)、2位が「掃除」(27%)、3位が「携帯を見る」(24%)となった。
 なお、5月調査では「家族と過ごす」(13%)が9位だったのに対し、10月調査では1位に。また、10月調査では、2位が掃除、4位が炊事(23%)、5位が洗濯(14%)となるなど、家事が上位にランクインした。家事全般の負担増に対応するため、浴室乾燥機やお掃除ロボットなどの家事楽グッズのニーズが高まっていると推測した。

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テレワーク

働き方のひとつで、情報通信機器等を活用して時間や場所の制約を受けずに柔軟に働く方法をいう。事業所に出勤せずに家で作業する在宅勤務、個人が委託・請負によって作業する在宅ワークなどがあるが、情報通信技術を幅広く活用することが特徴である。 テレワークにおいては、住宅が職場ともなり得る。

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