不動産ニュース / 開発・分譲

2020/12/4

法人向けシェアオフィスに“個室特化型”/三井不

「ワークスタイリングSOLO」モビリティタイプ。「アーバンドッグららぽーと豊洲」に設置

 三井不動産(株)は3日、法人向け多拠点型シェアオフィス「ワークスタイリング」において、個室特化型サービスの展開を開始すると発表した。

 「ワークスタイリング」は2017年4月よりサービスを開始。10分単位で利用可能な「ワークスタイリングSHARE」、フレキシブルなサービスオフィス「ワークスタイリングFLEX」を展開しており、現時点の会員企業は約600社、登録会員数は15万人を超える。

 コロナ禍で在宅勤務やオンライン会議が浸透したことで、自宅周辺でテレワークができる環境やWeb会議に対応できる個室のニーズが増加。「ワークスタイリング」でも1人用個室の総利用時間が1年前の約3倍となっていることから、今回、新たに郊外エリアを中心とした個室特化型の「ワークスタイリングSOLO」の展開を開始する。

 「SOLO」は、全席Web会議対応の1人用個室とし、「SHARE」を含む全国の拠点を「SHARE」同様に10分単位で利用可能。音環境やプライバシーに配慮したサウンドマスキングを完備し、従来のコンシェルジュサービスはオンラインで提供。ドリンクやリフレッシュメントも用意する。会員QRコードを用いた入退館システムや警備員駆け付けサービスなどのセキュリティ対策、入館時の検温や紫外線を用いた空気環境対策装置の導入など新型コロナウイルス感染拡大防止対策も施した。

 また、ビルインタイプに加え、商業施設の敷地内に設置できるモビリティタイプも用意。6m×4.5m、27平方メートルのトレーラー内に完全個室を5室設置する。

 12月8日に開設するビルインタイプの「新百合ヶ丘」、モビリティタイプの「アーバンドッグららぽーと豊洲」「ららぽーと柏の葉」「三井アウトレットパーク多摩南大沢」の4拠点を皮切りに、順次、中野・荻窪・自由が丘など首都圏の郊外エリアを中心に展開。20年度中に13拠点、21年度中に30拠点体制となる予定。「ワークスタイリング」全体では、20年度末に「三井ガーデンホテルズ」等提携21拠点を含めて、全国100拠点を超えるネットワークとなる。

 同社ビルディング本部ワークスタイル推進部長の山村知秀氏は、「コロナ禍で変化した働き方が、終息後に元の状況に戻ることはないとみている。今後は、企業や個々人が、オフィス・自宅・サテライトオフィスを組み合わせて、最適なワークスタイルをつくっていくという時代に突入した。今回SOLOが加わり、ワークスタイリング全体で時代の流れに即した、より自由な働き方をサポートすることができると考えている」などと述べた。

完全個室でサウンドマスキングを完備し、施錠も可能
ドリンクやリフレッシュメントも用意

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サテライトオフィス

本拠地から離れた場所に設置する小規模な事務所。サテライト(satellite)は「衛星」を意味する英語であるが、サテライトオフィスは和製英語である。

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