不動産ニュース / 開発・分譲

2020/12/21

大阪駅前で大規模都市開発。24年まちびらき

うめきた2期地区全景(完成予想イメージ)

 三菱地所(株)を代表企業とするうめきた2期開発事業者JV9社は21日、「(仮称)うめきた2期地区開発事業」(大阪市北区)を着工したと発表した。

 同事業は、JR「大阪」駅前の土地区画整理事業。約9万1,150平方メートルの新しいまちを整備する。5つの機能(業務・商業・居住・宿泊・中核)に加え、都市公園や西口広場など、約8万平方メートルの緑化空間も整備する。
 7駅13路線が利用可能。2023年にはJR西日本が新駅「うめきた(大阪)地下」駅を開業する予定で、アクセスのさらなる向上が見込まれている。

 南街区南端と北街区北端に分譲棟、その内側に賃貸棟を配置する。南地区は、分譲棟が地上51階地下2階建て(敷地面積約5,170平方メートル、延床面積約9万3,000平方メートル)、賃貸棟は地上39階地下3階建ての西棟と地上28階地下3階建ての東棟(敷地面積合計約2万5,260平方メートル、延床面積約31万4,250平方メートル)で構成。北地区は、分譲棟が地上47階地下1階建て(敷地面積約7,320平方メートル、延床面積約8万5,000平方メートル)、賃貸棟が地上26階地下3階建て(敷地面積約8,400平方メートル、延床面積約6万4,200平方メートル)。この中に、業務、商業、居住、宿泊、中核の各機能を盛り込む。

 業務機能では、最先端オフィスを整備。ワーカーの多様な働き方に対応するため、テラス・ウランジ、子育て支援施設などのオフィスサポート機能を用意。建物前にある都市公園には、ワークプレイスやイベント空間・憩いの場などを整備する。
 商業機能については、南街区には、レストランやショップだけでなく、約6,000平方メートルの都市型スパも出店。北街区には、グランフロント大阪のナレッジキャピタルとうめきた2期エリアの中核機能をつなぎ、知の交流と市民参加を促進する商業空間とする。
 居住機能は、南街区・北街区それぞれに約600戸のハイグレードな住宅を供給する。
 宿泊機能は、「スーパーラグジュアリーホテル」(約250室)、「ライフスタイルホテル」(約300室)、「アップスケールホテル」(約480室)の3ホテルを導入。
 中核機能については、イノベーション支援機関の入居を想定したオフィスや、会議室・講義室などから構成されるプラットフォーム施設、イノベーション創出を事業とする企業などが位置する場所として、コワーキングスペースや交流スペース、SOHOなどを有したイノベーション施設を整備する。

 中央に配置する都市公園(約4万5,000平方メートル)については、南エリアは芝生広場と水景を中心に、多くの人でにぎわう空間を創出。北エリアは「うめきたの森」含む緑豊かな憩いの場を整備する。また南北の一体化を図るために、南北の公園を「ひらめきの道(空中デッキ)でつなぐと共に地上に「ステッププラザ」を設け、特色ある空間とする。

 まちびらきは24年夏頃。全体開業は27年度の予定。

都市公園南エリア完成予想イメージ

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