不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/1/6

ホームステージング、9割超が効果を実感

 (一社)日本ホームステージング協会は6日、日本国内のホームステージングに関する調査をまとめた「ホームステージング白書2020」を公表した。

 同協会が2020年9月1日~11月30日に実施した「第4回ホームステージング実態調査」をまとめたもの。19年9月1日~20年8月31日に実施されたホームステージング事例を集計対象とし、不動産仲介業や不動産賃貸業、ホームステージング業などの事業者から210件の回答を得た。

 集計対象期間の実施件数について、前年同期に比べて「100%以上」と回答したのは不動産仲介業が61.9%、不動産賃貸業が60.5%、ホームステージング業が57.6%と、おおむね6割となっている。

 また、不動産仲介業、不動産賃貸業の回答者に、ホームステージング実施後の効果について聞いたところ、不動産仲介業では、問い合わせ数が「大幅に増えた」24%、「わずかに増えた」60%と、8割超が増加したと回答。成約までの期間については「大幅に短くなった」が28%、「わずかに短くなった」が52%と、8割が成約までの期間が短縮したと答えた。総合的なホームステージングの効果についても「非常に効果があった」が52%、「多少は効果があった」が44%と、96%が効果があったと回答した。
 不動産賃貸業では、問い合わせ件数が「大幅に増えた」32%、「わずかに増えた」46%。成約までの期間は「大幅に短くなった」38%、「わずかに短くなった」36%。総合的な効果については「非常に効果があった」63.6%、「多少は効果があった」31.8%と仲介業同様に9割超が効果を実感していた。

 リフォームや不要家財回収等を除いたホームステージングにかかる費用について、不動産仲介業では「5万円未満」が21.4%、「5万~10万円未満」が20.8%、「10万~15万円未満」が18.2%と、15万円未満という回答が約6割を占めた。50万円以上という回答も3.9%あった。不動産賃貸業では、「3万円未満」が31.8%で最も多く、次いで「3万~5万円未満」が20.5%となり、過半が5万円未満となった。

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ホームステージング

売却予定の建物の円滑な売却に資するべく、部屋にインテリア等を配置するなどしてその物件に魅力を付加するサービスをいう。英語のHome staging。ホームステージングに使われるインテリアは、家具、照明器具、カーテン、小物類が中心で、主要なスペースに限って配置する場合もある。

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