野村不動産(株)は、小規模オフィス「H1O(エイチワンオー)」シリーズにおいて、主要構造部への木造ハイブリッド構造の導入を開始。2022年10月開業予定の「H1O外苑前」(東京都渋谷区)で初採用すると発表した。
耐震・耐火の観点と建築コストの観点から、これまで中高層オフィスビルでは実現しづらかった木造ハイブリッド構造について、環境問題への社会的関心の高まりを受けて採用を決めた。
「H1O外苑前」は鉄骨造一部木造地上7階建て。(株)熊谷組と共同で設計する。木質耐火部材の大臣認定を取得したλ-WOOD(ラムダウッド)を使用。中高層オフィスビルの柱・梁の一部を木質化することにより建築時のCO2排出量を約21t削減すると共に、木材が成長段階で吸収するCO2約19tの固定を実現する。なお今回の木造ハイブリッド構造によるCO2の固定量は、計画地と同等の広さの土地に杉を植栽した場合のCO2吸収量約50年分相当。
竣工は22年8月予定。
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