不動産ニュース / 仲介・管理

2021/3/9

ビル管理や災害対応などを学ぶ体験型研修施設

「消火器訓練室」では、粉末消火器を用いた訓練が実施可能

 三井不動産(株)は9日、「三井不動産 総合技術アカデミー」(千葉県柏市)をマスコミに公開した。

 ビル運営管理事業におけるスタッフの技術力・管理技術の向上、防災対応力の向上を目的に開設した。つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅徒歩6分。鉄筋コンクリート造地上2階建て、延床面積4,467.89平方メートル。2020年1月に竣工。当初20年4月の開校予定であったところ、20年の緊急事態宣言により7月に開校した。

 1階は建物内のさまざまな設備の実機を用いて研修できる設備研修スペースを用意。自動ドア、シャッターといった付帯設備から、空調、熱源、ガス消火設備なども含めて、調整、点検、操作などを体験しながら研修できる。また粉末消火器の放出訓練ができる「消火器訓練室」や、実際に炎を発生させて熱や煙を体験しながらスプリンクラー、屋内消火栓などによる消火訓練ができる「防災訓練室」を設置。いざというときに対応できる訓練を想定した。

 2階には、スケルトン構造のエレベーターを設置。地震、停電等のときの制御運転の体験や、エレベーターの停止位置を変更しての非常停止時救出訓練などができるようにしたほか、超高層ビルの防災センターを再現した「防災センター研修室」も用意。さらに、倒れた什器の下から等身大・大人と同じ重量の人形を救出する訓練やAEDの実施訓練ができる「被災再現室」も設けた。

 研修対象者は三井不動産ファシリティーズ(株)の管理関係担当社員・スタッフ社員に加え、三井不動産の技術系社員、総合職系社員、三井不動産ビルマネジメント(株)のPM部門担当社員で、計約2,000人。体験型の約30プログラムを用意しており、各設備の操作、トラブル対応研修、災害発生時の総合対応などの研修を行なっている。全員が体験しながら学べるよう1講座の定員は12人の少人数制とし、緊急事態宣言下にある現在は、1講座3人で行なっている。

 三井不動産ビルディング本部運営企画部企画グループグループ長の加藤 浩氏は、「これまでの実務研修はOJTが中心だった。しかし、いざというときに冷静に対応するためには、実践的な訓練が不可欠であり、それは稼働中物件では難しかった。実践的な研修により専門知識や技術を獲得すると共に、災害発生時などの対応力も向上させていく」と説明した。

1階の「設備研修室」には、トイレをはじめとする衛生設備(写真)のほか、空調、熱源、ドアなどの付帯設備など、さまざまな実機を備えており、これらを用いた研修を行なっている
2階の「被災再現室」では、什器の下から等身大・大人と同じ重量の人形を救出する訓練ができる

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