アットホーム(株)は23日、同社の不動産情報ネットワークにおける「全国主要都市の『賃貸マンション・アパート』募集家賃動向」(2021年5月)を発表した。
入居者が1ヵ月に支払う「賃料+管理費・共益費等」を「家賃」と定義して調査。対象は首都圏(東京23区、都下、神奈川県、埼玉県、千葉県)、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市の9エリア。
賃貸マンションの平均募集家賃の前年同月比上昇率トップは、30平方メートル以下(シングル向き)が「神奈川県」(前年同月比1.9%上昇、平均家賃6万5,524円)、30~50平方メートル(カップル向き)が「千葉県」(同2.3%上昇、同7万6,307円)、50~70平方メートル(ファミリー向き)も「千葉県」(同4.8%上昇、同9万3,374円)で、70平方メートル超(大型ファミリー向き)が「神奈川県」(同14.0%上昇、同19万4,108円)。千葉県は、全面積帯で前年同月を上回る結果となった。
シングル向きマンションは下落が目立ち、7エリアが前年同月を下回った。一方で、大型ファミリー向きマンションは上昇傾向が継続。東京都下、神奈川県、名古屋市、福岡市は2015年1月以降最高値を更新した。
賃貸アパートの上昇率トップは、シングル向きが「千葉県」(同5.9%上昇、同4万9,461円)、カップル向きが「東京都下」(同2.4%上昇、同7万4,373円)、ファミリー向きが「大阪市」(同2.8%上昇、同9万9,072円)。首都圏は2ヵ月連続で、5エリアの全面積帯において前年同月を上回った。