不動産ニュース / 開発・分譲

2021/6/23

橋本の「里山」がある分譲M、9割が成約済み

「リーフィアレジデンス橋本」外観
敷地内の民有緑地を「さとやまの森」として整備。森の中に散策路を設け、居住者が自由に散歩できるようにした

 小田急不動産(株)は23日、積水ハウス(株)、神鋼不動産(株)と共同で開発し、4月に竣工した分譲マンション「リーフィアレジデンス橋本」(東京都町田市、総戸数425戸)をメディアに公開した。

 同物件は、JR横浜線・京王相模原線「橋本」駅より徒歩19分、バス3分「多摩美術大学南」下車徒歩3分に立地。敷地面積約2万1,850平方メートル、延床面積約3万7,302平方メートル、鉄筋コンクリート造地上12階建て。住戸は専有面積68.44~95.37平方メートル、間取り3LDK・4LDK。小田急電鉄(株)が土地区画整理事業の一環で保有していた土地を小田急不動産が2013年に取得、19年10月より開発を進めてきた。引き渡しは6月29日の予定。

 計画地の約4割が「民有緑地」となるため、行政機関や環境シンクタンク等と協議や環境調査を重ねながら、居住者の遊び場や癒しの場所となる「さとやまの森」として整備した。森の入口にはベンチや広場を設けたほか、中を周回できる散策路も設置。20年、地域の生物多様性の向上に貢献する取り組みとして評価され、ABINC認証(いきもの共生事業所認証)で優秀賞を受賞した。

 1階共用部には居住者自身が持ち寄るブックシェアを導入したラウンジや、中庭につながるキッズスペース、大型システムキッチンを備えたキッチンスタジオなど多彩な施設を取り揃えた。引き渡しから3年間は同社がコミュニティ形成を支援し、パパ・ママ交流会や夏祭り、里山を利用した自然学習イベントなどの企画のほか、入居者の有志で結成し里山保全を主導する「さとやまクラブ」の立ち上げ支援なども行なっていく。

 19年12月より販売を開始。販売価格は2,000万円台後半~4,000万円台後半。現時点で、資料請求約2,000組、累計来場者数約2,000組という反響があり、全体の9割の住戸が成約済み。購入者は、30歳代のプレファミリー、ファミリー層やシニアが中心で、在住エリアは近隣の町田、八王子市内のみならず都内全域に広がっている。今年度中の完売を目指す。

ブックシェアを導入したラウンジ。居住者が本を持ち寄る。テレワークスペースとしても利用できる
中庭につながるキッズスペース

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