不動産ニュース / 政策・制度

2021/6/25

危機を乗り越え変化に対応/国土交通白書

 国土交通省は25日、「令和3年版国土交通白書」を公表した。

 今回は「新型コロナウイルス感染症」「災害の頻発・激甚化」という2つの危機により加速した変化と、顕在化した課題を分析・整理。これらの変化に対応する具体的施策とそれにより実現する「豊かな未来」の姿を展望している。

 2つの危機により変化が加速、顕在化した「社会の存続基盤の維持困難化」「災害リスクの増大や老朽化インフラの増加」「多様化を支える社会への変革の遅れ」「デジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れと成長の停滞」「地球温暖化の進行」の観点から課題を整理した。

 その上で(1)二地域居住や地方移住の推進など持続可能で暮らしやすい社会、(2)被害対象減少のための土地利用誘導、「流域治水」の推進など災害からいのちとくらしが守られる社会」、(3)「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくり、賑わいのある道路空間の構築など一人一人が望む生き方を実現できる社会、(4)MaaSのデータ基盤整備・社会実装の推進、スマートシティの社会実装の促進など成長が持続しゆとりを得られる社会、(5)LCCM住宅等の普及、洋上風力発電、太陽光発電等自然エネルギーの導入促進など、地球環境の保全に貢献する社会、など課題解決に向けた具体的施策と目指すべき「豊かな未来」姿を展望した。

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「記者の目」を更新しました

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