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東急電鉄(株)は1日、「電車とバスの博物館B棟」(川崎市宮前区)を活用したシェアオフィス「DENBUS(デンバス)ワークスペース」を開業した。
同博物館は、貴重な車両のほか、シミュレーターやジオラマ・模型などを展示している子供向けの施設。コロナ禍を受け昨年2月より休業し、再開の目途も立たず遊休資産化していたことから、シェアオフィスとしての活用に踏み切った。
家具のサブスクリプションサービスを展開する(株)subsclife、テレワークプレイスの予約・決済等が行なえるアプリ「Suup」を手掛けるMoon Creative Lab Inc.と協業。家具購入等の初期費用や運営に係る人件費を削減し、気軽に利用できる料金水準とした。日頃顧客と接しニーズを把握している駅係員や乗務員などが専属の企画担当として参画するなど、徹底的に内製化することで、5月のプロジェクト立ち上げから約2ヵ月でサービス開始を実現した。設備投資に要した金額は、200万~250万円ほど。
座席数は29席(休憩コーナー4席)。利用料金は200円/1時間、1日最大1,000円。営業時間は9時30分~17時(木曜定休日)。「Suup」アプリで入口の改札機のQRコードを読み取ることで利用できる。
目黒蒲田電鉄時代の車両をそのままワークスペースとして活用した「510形」(6席)や、デスクの一部等に池上線各駅の旧駅舎廃材を活用した「えきもくオフィス」(13席)、飛行機のコックピットの真後ろで仕事ができる「YS-11」(1席)、Snow peak製のデスクセットや芝生が広がる「アウトドアスタイル」(9席)と、個性豊かなワークスペースを用意。全席電源、Wi-Fiを完備する。また、飲食が可能な休憩室では、息抜きにキッズシミュレーターを利用できる。
1年間の暫定活用を予定。運用開始から1ヵ月は、客単価400円ほどで20人の利用を目指す。今後、施設の認知度を高めて利用者を増やしていきたい考え。
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