不動産ニュース / 開発・分譲

2021/10/29

JR「福山」駅前の再開発で商業施設を着工

「三之丸町一番地区再生事業」北棟外観イメージ

 穴吹興産(株)、トモテツグループ、(株)キョーエイネクストは28日、「三之丸町一番地区再生事業」(広島県福山市)北棟の建設工事を11月に着工、同月9日に起工式を行なうと発表した。

 JR「福山」駅南口駅前広場に面した約0.3haの区域の再開発プロジェクトで、2019年度より事業を推進している。安全・安心な歩行空間の確保や都市型住宅の供給により、福山駅前エリアのにぎわいを創出し、緊急時の防災拠点としてまちづくりの一端を担い、地域の魅力・活力の向上を図る。

 北棟・中棟・南棟の独立した3棟の建物配置で、北棟は高さ約86m、地上25階建ての複合施設を開発する。建築面積1,464.97平方メートル、延床面積2万2,997.38平方メートル、地上25階建て。1・2階は、周辺敷地とのつながりを取り込む商業施設として、歩道や駅前広場とシームレスにつなげる。3階はアフターコロナを見据え、働き方に対応してコワーキング機能を備えたオフィスや住宅共用施設を配置。4階以上に約191戸の住戸を設ける。11階は福山城を望むビューラウンジ(居住者用)とし、災害時の帰宅困難者の一時滞在施設の機能を持たせる。
 竣工は2023年度内の予定。

 なお、中棟に関しては6月に建築工事を着工しており、1・2階が商業施設、3~9階がオフィス、10階が商業テナントとなる。南棟については、1・2階が商業施設、3~5階をオフィスとする。独立した3棟の建物だが、2階部分をデッキでつなぐことで商業施設の一体感を醸成する。

この記事の用語

コワーキングスペース

属性の異なる人々が共同で利用し、相互に交流することのできる仕事場。英語のcoworking space。業務のための場所を共有するだけでなく、利用者間の交流が生まれるところに特徴がある。また、交流を促すための行事などが実施される場合もある。

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有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。