不動産ニュース / 開発・分譲

2021/11/16

平和不、兜町に木造ハイブリッドビル開発

「KITOKI」の外観完成予想図

 平和不動産(株)は16日、東京都中央区で開発中の木造ハイブリッド構造新築ビルの名称を「KITOKI」に決定したと発表。外観・内装のデザインも公表した。

 同社が進めている日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクトの一環。2021年8月に竣工した再開発ビルの西側に立地している。東西線「茅場町」駅より徒歩1分で、建物は鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造と木造を組み合わせた構造で、地上10階建て。延床面積は296坪。

 木材を多用した有機的なデザインが特徴で、1~3階のSRC型枠には、屋久杉を加工した木型枠を採用。木の表面の凹凸がコンクリートを打設する際に転写される。型枠は脱型後に廃棄せず、アートピースやベンチなどの一部に転用する予定。

 また、エントランスを含む低層部の梁には、秋田県産のクリを丸太のまま使用。最新の木材乾燥技術を活用し、乾燥機関の大幅な短縮とコスト削減を実現する。

 オフィス部分については、内装の木質化だけでなく、「人間には生物や生気に惹き付けられる心理的傾向がある」という仮説に基づいた空間デザインを採用。「風」「木」「水」という3つのテーマに沿ったデザインのセットアップオフィスも用意する。屋上には館内の人が誰でも使える屋上空間を整備している。

 22年3月の竣工を予定している。

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