不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/3/16

都心5区M価格、大型タイプが大幅下落

 (一財)日本不動産研究所は15日、「住宅マーケットインデックス2021年下期」の調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供した賃貸・分譲マンション事例データを基に、東京23区の新築・既存(築10年)マンションを、大型(80平方メートル以上)・標準(40~80平方メートル未満)・小型(40平方メートル未満)に分け、賃料・価格等を集計・分析している。

 1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区で、新築が大型6,954円(前期比2.2%上昇)、標準5,000円(同変動なし)、小型4,527円(同0.9%下落)。既存は、大型6,222円(同2.3%上昇)、標準4,573円(同0.2%下落)、小型4,258円(同0.9%下落)となった。新築・既存の大型タイプはともに上昇し、前期の最高値を更新。標準タイプも前期の最高値とほぼ同水準を維持している。一方、新築・既存の小型タイプは若干の下落となった。

 東京23区では、新築が大型5,874円(同0.8%上昇)、標準3,600円(同0.9%下落)、小型3,826円(同0.5%下落)。既存は、大型5,264円(同0.9%上昇)、標準3,328円(同1.1%下落)、小型3,604円(同0.7%下落)。新築・既存の大型タイプは上昇したが、標準と小型タイプは前期の最高値から若干下落した。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区で、新築が大型168万2,000円(同22.4%下落)、標準148万1,000円(同8.4%下落)、小型155万7,000円(同2.3%上昇)。既存が、大型187万6,000円(同15.4%上昇)、標準129万円(同3.1%上昇)、小型119万5,000円(同4.2%下落)となった。新築の大型・標準タイプは、大幅に下落。中央区の選手村跡地の大量供給により、平均単価が押し下げられたことが要因。小型タイプは上昇傾向が顕著となっている。

 東京23区は、新築が大型165万2,000円(同15.0%下落)、標準119万7,000円(同2.0%上昇)、小型129万2,000円(同0.5%下落)。既存が、大型115万3,000円(同3.2%上昇)、標準89万8,000円(同1.2%上昇)、小型99万2,000円(同1.1%上昇)だった。新築の大型タイプは、5区と同様の要因で大幅に下落。標準タイプは上昇したが、小型タイプは前期の最高値より若干の下落となった。既存のすべてのタイプは前期より上昇し、最高値となった。

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