不動産ニュース / リフォーム

2022/3/22

「庭のホテル」をリニューアルオープン/野村不G

新設した「シグネチャーツイン」(36平方メートル)
麻の葉模様の格子飾りや、ドライ盆栽など、和をコンセプトに設えている

 野村不動産(株)の完全子会社である(株)UHMは22日、25日にリニューアルオープンする「庭のホテル 東京」(東京都千代田区、総客室数229室)を報道陣に公開した。

 JR「水道橋」駅徒歩3分に立地。敷地面積1,708.71平方メートル、延床面積9,760.55平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上15階地下1階建て。

 2009年の開業以来初となる大規模改修工事を実施。全客室の機能を強化してコンセプトルームを新設したほか、2つの「庭」も新たに用意。共有スペースを拡充すると共に、ニューノーマルに対応した設備も導入した。

 客室は、スタンダードダブルを中心とした従来の5タイプ(18~30平方メートル)に2タイプを追加。旅館がルーツの同ホテルの歴史をなぞり、畳や木目を際立たせた「なぐり加工」のフローリング、麻の葉模様の格子飾りに檜風呂など、和をコンセプトに設えた「シグネチャーツイン」(36平方メートル、定員3名、料金:2名1室5万9,200円)を6室用意した。また、顧客の要望を取り入れ、従来のスタンダードダブルを、評価が高い大きなバスタブはそのままにツインタイプに改装した「スタンダードツイン」も60室設けた。
 従来からある客室については、カーペットや壁紙を張り替え、家具の一部を交換。ミラーリングや動画配信サービスに対応したテレビ、USBコンセント等も設置した。

 共用スペースでは、既存の1階中庭と3階空中庭園を改庭したほか、従来の緑化スペースを開放スペースに改修。15階にループトップガーデンを、2階にガーデンテラスを新設した。また、共用ラウンジ「リフレッシュラウンジ」では、附帯していたランドリーコーナー(18平方メートル)を移設し、総面積52.7平方メートルのスペースを創出。時間制でオリジナルコーヒーや緑茶を提供するドリングサービスカウンターも設置している。

 そのほかニューノーマルに対応する自動チェックイン機の導入、共用スペースの抗菌コートなども実施。同社グループホテル全体で取り組んでいる「CO2ゼロプラン」を活用した電力のグリーン化やエコマーク取得といった環境配慮への取り組みを強化するために、植物由来のアメニティの新規導入、客室用分別ごみ箱の設置など、サステナビリティ活動も進めていく。

 UHMは4月1日付で、野村不動産ホテルズ(株)に吸収合併される予定。同社代表取締役社長の青木秀友氏は「野村不動産ホテルズへの統合後は野村不動産グループで開発するホテルを増やし、NOHGA HOTELと庭のホテル、両ブランドの運営ノウハウや人材の融合をさらに深め、さらなるサービス向上を図っていく」などと話した。
 また、同ホテル総支配人の海老沼 悟氏は、開業後の目標について「5年度に稼働率85%、客室平均単価2万円超となるよう、徐々に軌道に乗せていきたい」などと述べた。

15階にループトップガーデンを用意
スペースを拡張した「リフレッシュラウンジ」

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