不動産ニュース / 不動産金融・証券化

2022/4/19

九州初の信託会社を設立/三好不

不動産管理信託スキーム

 (株)三好不動産は19日、「三好スマイル信託(株)」(福岡市中央区、代表:阿部俊一氏)を 2022年3月に設立したと発表した。

 「三好スマイル信託」は、不動産やその他資産を所有する人々との信託契約により、管理や移転、処分等の手続きを一手に引き受け、所有者の意向に沿って資産運用を行なう。高齢の所有者が認知症などにより自らの意思決定が困難になった際も、信託会社が運用を続けることで資産の運用が滞ることなく、次世代へ承継できるメリットがある。

 全国で31社目の信託会社として「福岡財務支局長(信)第1号」に登録。九州に本社所在地がある初の信託会社となる。

 業務としては、認知症対策として賃貸不動産の経営継続を心配する不動産オーナー(委託者)の代わりとして、三好スマイル信託(受託者)が賃貸運営を行ない、不動産オーナー(受益者)に利益を提供することが可能。またその後、子供を受益者に変更することで、承継をスムースに行なうこともできる。
 資産所有者が主に家族等の信頼できる人へ資産の運用管理を委託する「民事信託」(家族信託)の企業版「商事信託」であり、委託者にとっては選択肢が増えたこととなる。

この記事の用語

信託

財産権の移転その他の処分をなし、他人をして一定の目的に従いその財産の管理または処分をなさしめることをいう。契約または遺言により自由に設定できる。

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