不動産ニュース / 開発・分譲

2022/4/26

野村不、亀戸に旗艦商業施設を開業

「KAMEIDO CLOCK」と「プラウドタワー亀戸クロス」

 野村不動産(株)、野村不動産コマース(株)は25日、28日に開業する同社グループのフラッグシップ商業施設「KAMEIDO CLOCK(カメイド クロック)」(東京都江東区)を報道陣に公開した。

 JR総武線「亀戸」駅徒歩2分に立地。2018年に販売開始した「プラウドシティ日吉」に続く「BE UNITED構想」第2弾で、商業施設「サンストリート亀戸」跡地(敷地面積約2万2,989平方メートル)の再開発。まちを外部に開き、地域とつながる「地域共生型のまちづくり」をコンセプトに、デッキで直結する分譲マンション「プラウドタワー亀戸クロス」(総戸数934戸)、イベント等が実施できるステージを設けた広場や小学校等を一体的に整備した。敷地の緑化率40%、空地率40%。南北、東西貫通道路も設け、回遊性を高めている。

 商業施設「KAMEIDO CLOCK」は、延床面積約5万8,000平方メートル、地上6階地下1階建て。「LIVE UP!&LOVE LOCAL」をコンセプトに、136店舗のテナントを誘致。大型スーパーマーケットと生鮮三品・食物販の専門店全26店舗が揃う「カメクロマルシェ」のほか、座席数約540席を備えたフードコートなど、飲食店が多数出店するほか、大手衣料品店や、家電量販店などの大型店舗も出店。マンションと隣接する1階路面には、“食”を通じた地域コミュニティ拠点として、7店舗の飲食店が軒を連ねる「カメクロ横丁」も用意した。

 1階には約260インチの大型ビジョンを設置した吹き抜け広場「カメクロコート」を、屋外には約3,400平方メートルの広場「カメクロステージ」を設置。地域イベント等ににぎわい創出に活用する。また、商業施設発信のeスポーツチームとして、「カメイドタートルズ」を発足し、拠点となるスタジオ「カメスポ」を施設内に設けたほか、施設公式YouTubeチャンネル「カメテレ」も開設。施設内に撮影・編集スタジオ「カメテレ」を設け地域情報の発信等も行なっていく。

 分譲マンション「プラウドタワー亀戸クロス」は地上25階建て地下2階建て2棟で構成。間取りはワンルームから4LDK、専有面積は28.48~135.49平方メートル。全館空調システム「床快full(ゆかいふる)」を導入した。22年1月に竣工済。約770戸が成約済み。3月より引き渡しを開始し、約600戸が引き渡し済。平均坪単価は370万円、販売価格は1LDKが約4,600万円、2LDK・3LDKが7,000万~8,000万円台。最高価格は約3億円。

 「ゲートタワー」4階に、「BE UNITED構想」を支える「BeACTO亀戸」の活動拠点「まちのリビング」を設置。居住者・地域住民会員が利用できるラウンジやキッズスペースほか、レンタルスペースとしてアトリエやワーク&スタディスペースを用意。コミュニティイベントなども企画し、イベントや教室など会員の自主活動も支援していく。また「ゲートタワー」1階には、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)が展開するカフェ・オフィスサービス「SHARE LOUNGE」と協業した「SHARE LOUNGE亀戸with H1T」も開設。H1T拠点として店舗型では初となる個人利用拠点で、座席数70席中、ウェブ会議にも対応する個室ブースも5席分用意している。

 記者発表会で野村不動産代表取締役社長の松尾大作氏は、「当社ではここ数年、まちと共存、共栄することに力を入れてきた。この亀戸でも、地域と共創しながらまちの力をさらにアップし、地域の皆さまにも喜んでいただくことを大切にしていきたい。大きな敷地を取得するのが難しい環境下ではあるが、武蔵浦和や中野サンプラザ跡地など、今後、当社が参画しているプロジェクトでも、日吉、亀戸で得た知見を生かし、地域密着で地域の人と一緒にまちづくりをしていきたい」などとコメントした。

マンションと隣接する1階路面に7店舗の飲食店が軒を連ねる「カメクロ横丁」を設置
「BeACTO亀戸」の活動拠点「まちのリビング」

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