東急(株)、(株)東急レクリエーションは26日、「新宿TOKYU MILANO」跡地で開発を進めている「東急歌舞伎町タワー」(東京都新宿区)を2023年4月に開業すると発表。同日、計画概要を報道陣に説明した。
計画地は、敷地面積約4,603平方メートル。国内最大級のホテル、劇場・映画館をはじめとするエンタメ施設等で構成する、延床面積約8万7,000平方メートル、地上48階地下5階建て、高さ約225mの超高層複合施設を建設する。
「“好きを極める場”の創出」を開発コンセプトに、来訪者が音楽や映画、舞台などさまざまなコンテンツに出会い、「好き」への情熱が交感するような施設を目指す。地下1階~地下4階には新宿エリア最大級となる約1,500人収容(スタンディング)のライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」、6~8階には旧「新宿ミラノ座」を継承する劇場「THEATER MILANO-Za」(総席数約900席)、9~10階には「109シネマズ」の新ブランドとなる「109シネマズプレミアム新宿」(総席数752席)がそれぞれ開業する。
(株)東急ホテルズが、「HOTEL GROOVE SHINJUKU(ホテル グルーヴ 新宿)」(18~38階、総客室数538室)、「BELLUSTAR TOKYO(ベルスター 東京)」(39~47階、総客室数97室)という、2つの新たなラグジュアリーブランドのホテルを開業。客室単価は、ホテル グルーヴ 東京が2万7,000円、ベルスター東京が7万円を予定している。
再開発に併せ、シネシティ広場に面した屋外ビジョンやステージ等の整備、西武新宿前通りのリニューアル等も行ない、まちのにぎわい創出および回遊性向上にも寄与していく。
同施設のエンタメ施設の企画・運営を目的に東急、東急レクリエーション、(株)ソニーエンターテイメント・ミュージックエンタテイメントが設立した合弁会社(株)TSTエンタテイメント代表取締役社長の木村知郎氏(東急 新宿プロジェクト企画開発室室長)は会見で、「ホテルでは、低層部のエンタメ施設と連携した取り組みも推進する。客室のテレビを通じてアーティストがメッセージを発信したり、有名な映画に出てくる料理を提供したりと、多様なコンテンツを準備中だ。来訪者や宿泊者が思う存分自分の“好き”を深められる施設にしたい」等と抱負を語った。
竣工は23年1月の予定。