サンフロンティア不動産(株)は13日、2022年3月期決算(連結)を発表。16日にオンラインで決算説明会を行なった。
当期(21年4月1日~22年3月31日)は、売上高712億5,100万円(前期比19.5%増)、営業利益121億2,700万円(同53.3%増)、経常利益122億1,500万円(同62.3%増)、当期純利益74億1,500万円(同73.5%増)と増収増益となった。
主力の不動産再生事業は、リプランニング事業で21棟(同2件減)を販売。販売棟数は前期比で減少したが、比較的規模の大きい中長期保有物件4棟を高い利益率で売却できたことから、売上高・利益ともに大幅に増加。再生事業全体の売上高は559億5,800万円(同54.2%増)、セグメント利益162億6,200万円(同78.5%増)となり、当期の業績アップを牽引した。
不動産サービス事業は、プロパティマネジメント事業で、期末受託棟数421棟(前期末比24棟増)、期末稼働率91.5%(同2.9ポイント減)と管理棟数は増加するも稼働率が低下し、売上・利益共に微減に。一方、賃貸仲介事業ではオフィス移転が停滞した前年からの反動で増収増益となるなど、仲介事業で業績寄与があり、事業全体の売上高は71億5,400万円(前期比15.7%増)、セグメント利益38億300万円(同9.0%増)となった。
ホテル・観光事業は、ホテル開発事業において、分譲型コンドミニアムホテル「HIYORIオーシャンリゾート沖縄」(全203区画)の43区画の引き渡しが完了。しかし前年度に159区画の売上・利益を計上した反動から、売上高・利益ともに大幅に減少。事業全体の売上高は69億1,100万円(同48.5%減)、セグメント損失19億5,000万円(前年度セグメント利益:7億1,000万円)を計上した。
次期は、売上高840億円、営業利益133億円、経常利益128億円、当期純利益83億円を見込む。同社代表取締役社長の齋藤清一氏は、「不動産再生事業では、すでに中長期で取り組む物件5棟を仕入れており、売却に向けて商品化を進めていく。ホテル・観光事業では、宿泊需要の回復をしっかりと取り込み、収支の黒字化を目指していきたい」等と語った。