不動産ニュース / 開発・分譲

2022/5/30

製造から販売まで。鹿児島の木材工場が本格始動

「鹿児島湧水工場」外観

 MEC Industry(株)は30日、国産木材を活用するための自社生産拠点となる「鹿児島湧水工場」(鹿児島県姶良郡)を6月より本格始動すると発表した。同工場は、製材、製造、加工まで一連の機能を有し、販売までを含めた一気通貫を担う。

 敷地面積9万845.54平方メートル、延床面積2万6,981.70平方メートル。2021年8月に製造棟が完成、一部稼働を開始しており、このほど製材棟と「鹿児島湧水素材センター」が完成し、本格稼働する。

 MEC Industryは、三菱地所(株)、(株)竹中工務店、大豊建設(株)など、林業・建築業の各分野に精通した7社の出資を受け、2020年1月に設立。各社のノウハウを生かし、木材製品の生産から流通、施工、販売といった、川上から川下までを1社で担う「統合型最適化モデル」を構築した。

 同工場では、原木を調達・製材してCLTやツーバイフォーパネルなどの木質材料を製造。それらを活用して、新たな建材である「MIデッキ」や、木質プレハブ住宅「MOKUWELL HOUSE」を製造する。

 おが粉やバーク(樹皮)等の廃棄物をボイラーの燃料として再利用することで、事業活動から廃棄されるものをなくす試みも実施。工場敷地内の製造棟・オフィス棟・受付棟には国産材を使用した。また、受付棟1階の食堂は地域にも開放し、地元との交流や連携を生み出し地域創生にも寄与していく。

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