不動産ニュース / 開発・分譲

2022/6/1

仙台に東北の魅力を発信するリノベホテル

エントランスではデジタルアートによる空間を演出する
ゲストルームは14タイプ全55室を用意

 大和ライフネクスト(株)は31日、1棟リノベーションホテル「OF HOTEL(オブ ホテル)」(仙台市青葉区、客室数55室)の開業にあたり、オンライン記者発表会を開催した。

 同施設は、JR東北本線ほか「仙台」駅徒歩7分に立地。敷地面積217.19平方メートル、延床面積1,707.12平方メートル、鉄筋コンクリート造地下1階地上10階建て。築47年のビジネスホテルを同社が借地権付きで取得。事業主として企画プロデュース、プロジェクトマネジメントを担い、東北にゆかりのある地域プレイヤーらと共同でプロジェクトを推進した。

 「OF HOTEL」は、「THE LOCAL SESSION」をコンセプトに、地域の人々と共創し、東北のまだ知られていない革新的な取り組みや文化、歴史を発信するとともに、クリエイティブなビジネス創造の場を提供するライフスタイルホテル。

 エントランスホールの床には、宮城県産の玄昌岩・秋保石や、秋田県産の十和田石を採用。共用部の家具には、山形県産の天童木工などヴィンテージ家具を多数選定し、客室の床には岩手県産の栗材のフローリングや裂き織りのクッションを採用するなど、随所に東北の素材を体感できるよう計画している。
 3~10階のゲストルームは、単身利用からブレジャー(仕事:Businessと余暇:Leisureを組み合わせた造語)利用まで幅広く想定し、1名から最大6名まで利用できる14タイプのプランを用意。また、1・2階の床の一部を減築し、閉塞感を感じない、豊かな地下空間を創出。耐震改修と断熱改修を実施し、基本性能も向上させた。

 会見の冒頭挨拶した同社代表取締役社長の竹林 桂太朗氏は、「企画・設計に2年を費やし、築47年の旧耐震建物に新しく命を吹き込むことができた。東北地方の良いところ、他の地域にはない魅力を、このホテルを拠点に広めたい。この地に住まう人、働く人の集える場所にもなれば」などと話した。

 開業は7月1日。今後は、パブリックスペース(1階)やワーカーズラウンジ(2階)、テナントスペース(地下1階)などで、東北の食材を生かしたイベントやアートギャラリー展示などのローカルセッションを定期的に開催していく予定。

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