川崎市はこのほど、「バイオフィリックデザイン」の活用に向けた実証実験の結果を公表した。(株)Creative Green、(株)グリーバル、ダイダン(株)、大和リース(株)との共同実証。
「バイオフィリックデザイン」とは、人間が本能的に自然とのつながりを求めるという考え方をオフィスなどに反映し、従業員の幸福度・生産性・創造性の向上を期待するもの。
同市では緑を活用し、さまざまな課題の解決に向けた取り組みを進めている。その一環として、市庁舎の執務スペース、リフレッシュルームおよび市長応接室に「バイオフィリックデザイン」を導入。植栽や森の音などの自然音を取り入れ、職員へのアンケート調査やバイタルセンサによる評価を実施した。実施期間は1月17日~3月11日。
オフィスに植栽を取り入れることで、オフィスに対して総合的に「満足」とした回答が、従前の0%から7.0%に。自然音も加えると17.0%にアップした。このほか、「リラックスしやすい」「創造的な活動がしやすい」という側面でも評価が上がった。