東京建物(株)は27日、「TOFROM YAESU TOWER」(東京都中央区)の41階に設置した「JAPAN CVC BASECAMP」についてのマスコミ向け説明会を開催した。
CVCコミュニティの運営等を手掛けるFIRST CVC(株)(東京都渋谷区、代表取締役:山田一慶氏)と連携し、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル=事業会社が行なう外部のベンチャー企業などへの出資、およびそのための組織)特化型のオープンイノベーション拠点として、4月1日に開設した。
CVCコミュニティに特化しイノベーションにつなげることを目的に、会員に対しては、出資判断の背景を共有、投資判断プロセスを学べる「事例共有会(CASE)」、出資、M&A、新規事業といった目的に応じた業務スキルを習得できる「実践型プログラム(DOJO)」を提供。また、業界別に課題を議論、事業連携やイノベーションによる課題解決を促進する「業界別交流会(FORUM)」、CVCのニーズに沿った事業連携確度の高いスタートアップとの面談機会につなげる「個別面談(MATCHING DAY)」の4つのコンテンツを提供する。
FIRST CVCが独自に開発したAIプラットフォーム「CATALYST(カタリスト)」を自由に使えるというのも会員のメリット。これは、FIRST CVCが構築したスタートアップの詳細なデータを基にしたもので、スタートアップ情報の検索、評価、面談依頼、社内検討資料作成などをワンストップで実行できる。
マスコミ向けの説明会で、FIRST CVCの山田社長は「すでに約550社のCVCネットワークを構築している。CVCとスタートアップとのマッチングは、個人の人脈に頼る、イベントでたまたま知り合って…といった高いランダム性の下行なわれる、などといったケースが実際のところ多かった。さらに、担当者がマッチングしたいスタートアップについて経営者を説得するにも、その説明が容易ではなく、大企業・スタートアップ間では情報の非対称性が埋められずに話が進まないケースも。そうした現状を変えるべく、スタートアップエコシステムの構造転換を目指して運営していきたい」と語った。
また、同社まちづくり推進部課長の小島靖弘氏は、「スタートアップとコラボレーションできる施設、CVCの方々と交流できる施設といったニーズが強かったこと、また交通アクセスの良い場所にそうした施設があってほしいとの声を受け、開設した。当社ではYNK(八重洲・日本橋・京橋)エリアでイノベーションエコシステムの形成を進めており、その強化、ひいては日本の国際競争力強化に貢献していきたい」と挨拶した。
なお同日、この施設のキックオフイベントとして、同ビル内の「東京建物 ぴあ シアター&カンファレンス」で「CVC VS 2026」を開催。(一社)日本ベンチャーキャピタル協会最高顧問の仮屋薗 聡一氏をはじめ、各界のプレイヤーが登壇しての講演会やトークセッションなどが行なわれ、CVC、VCを中心に、1,200人を超える参加者を集めた。
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