東急不動産(株)は28日、デジタルツインを活用した不動産事業の変革に向け、アクセンチュア(株)と戦略的なパートナーシップ契約を締結したと発表した。
デジタルツインは、仮想空間に現実空間の環境を再現し、高い精度のシミュレーションを行なう技術として近年注目されているフレームワーク。質感など細部にこだわった精緻な再現が可能となる。
東急不動産は、アクセンチュアが提供するCGI技術を活用し、今後販売する分譲マンション「BRANZ(ブランズ)」のデジタルツインを制作(以下、「デジタルコンテンツ」)し、あらゆる顧客接点でデジタルコンテンツを活用しCX(カスタマーエクスペリエンス)の向上を図っていく。
また、各種シミュレーションやウォークスルー機能などCX向上に寄与するデジタルコンテンツ、ならびにデジタルコンテンツのプラットフォームを整備。ブランズの販売にとどまらず、入居以降まで継続的な顧客接点を生み出し、住まいのライフサイクルを通じた新しい共創型の事業開発を目指す。
今年度は、都内で販売予定のブランズ4物件にデジタルコンテンツを活用した販売を実施。住戸内からの景観の見え方、素材の質感をリアルに表現。日影や計測シミュレーションなど、精緻なシミュレーションツールを生かしながら、モデルルーム見学と遜色のない体験価値を提供する。
今後、デジタルコンテンツをベースにした販売活動を推進し、販売拠点の集約化も順次進めていく。標準的なモデルルームの建設・運営、および撤去による環境負荷を低減することで、サステナビリティにも貢献する。