不動産ニュース / 仲介・管理

2022/8/5

サ高住内に「駄菓子屋」で地域交流

 「銀木犀」ブランドでサービス付き高齢者向け住宅等を運営する(株)シルバーウッド(千葉県浦安市、代表取締役:下河原 忠道氏)は、サ高住を積極的に地域に開放し、入居する高齢者の社会参加意識を醸成しようと取り組んでいる。

 ほぼすべての運営物件の共用部の一部に「駄菓子屋」スペースを設置。入居者に店番をしてもらうことで、放課後に来店する近所の子供たちと交流の場を醸成。施設内の食堂もレストランとして開放し、子供の保護者達がコミュニティを形成する場としても活用してもらっている。また入居者は、「駄菓子屋」で店番のほか、職員に同行して駄菓子の卸問屋に仕入れにも行く。普段店番をしている入居者が売れ筋の菓子を職員にアドバイスするなどといったことも多く、社会の役に立っているという感覚を入居者も実感しているという。また、駄菓子屋の設置や食堂の開放などを通じて地域住民が気軽にサ高住に入館できるようにしていることにより、地域住民に対する高齢者住宅や介護に関する情報発信にもつながった。

 地域住民との交流をためらうサ高住は多い。しかし下河原氏は「地域との日常的な交流がなければ、住宅内では『職員と入居者』だけの狭い人間関係が構築され、ひずみが生まれてしまう。ここに『地域の目』が加わることでサ高住の日々の業務を見てもらうことができます」と地域開放の理由を話す。

 詳細は、(株)不動産流通研究所が発行する「月刊不動産流通2022年9月号」の特集を参照。同特集では、昨年制度開始10年を迎えたサ高住の現状についてデータを活用しながら説明すると共に、既存の団地を活用した「分散型」サ高住や多様な施設との一体開発など、事業者の取り組みを紹介している。

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