不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/9/6

「家の補強に100万円以上出せる」が約45%

 (株)一条工務店は1日、「住まいの水害・地震災害リスクに関する意識調査」の結果を公表した。

 全国の男女を対象に、水害・地震のリスクや対策についてオンラインでアンケートを実施。調査期間は2022年7月30日~8月5日。有効回答数は834。

 水害に関する調査では、「直近1年で備えを強化したか」との問いでは、「いいえ」(90.5%)、「はい」(9.5%)となり、約1割の人が直近1年で水害への備えを強化したことが分かった。
 強化した人のきっかけについては「豪雨の増加」(79.7%)が約8割と最多に。次いで「洪水・氾濫の増加」(65.8%)、「台風の増加」(62.0%)も6割以上にのぼった。
 また、強化した点については1位が「食料・水の備蓄」(83.5%)。2位が「ハザードマップの確認」(68.4%)、3位が「防災グッズ・非常用持出袋の準備」(53.2%)だった。

 地震に関する調査では、「5年以内に大地震で自分が被災する可能性があると思うか」との問では、「とてもそう思う」(24.9%)、「ややそう思う」(58.5%)となり、合わせて8割以上の人が被災するリスクを感じていることが明らかとなった。
 「自宅が地震被害に遭った場合、心配なことは何か」との問いでは、1位は「家族の安全」(90.9%)、2位が「建物の損壊・倒壊」(79.7%)、3位が「電気・ガス・水道などのライフラインの停止」(78.1%)だった。

 「現在の住まいの耐震性能に不安はあるか」との問いでは、「非常に不安」(27.0%)、「やや不安」(41.4%)と合わせて、7割近くが耐震性能に不安を感じていることが明らかになった。

 「今後家を購入するとしたら、家に求める要件の中で、地震に対する強さをどのくらい重視するか」との問いでは、「かなり重視したい」(58.2%)が約6割と最も多く、続いて「最も重視したい」(30.2%)、「少し重視したい」(11.0%)。

 「地震対策のために家を補強するとしたらどのくらいお金をかけても良いか」との問いでは、全体で最も多かったのは「50万円未満」(30.2%)。「100~199万円」(27.8%)、「200~299万円」(7.3%)、「300万円以上」(9.1%)を合わせた100万円以上かけても良いとの回答は約45%だった。また、震度5強以上の経験者では、「100~199万円」(30.0%)が最多で、「200~299万円」(8.8%)、「300万円以上」(9.9%)と合わせて100万円以上かけても良いと考える人は約5割にのぼった。震度5強以上の地震を経験していない人と比較して、100万円以上かけても良いと考える割合が約9ポイントも高い結果となった。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。