不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/9/15

都心5区M価格、標準タイプはやや上昇

 (一財)日本不動産研究所は15日、「住宅マーケットインデックス2022年上期」の調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供した賃貸・分譲マンション事例データを基に、東京23区の新築・既存(築10年)マンションを、大型(80平方メートル以上)・標準(40~80平方メートル未満)・小型(40平方メートル未満)に分け、賃料・価格等を集計・分析した。

 1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区で新築が大型7,310円(前期比5.1%上昇)、標準5,123円(同2.5%上昇)、小型4,549円(同0.5%上昇)。既存は大型6,552円(同5.3%上昇)、標準4,687円(同2.5%上昇)、小型4,280円(同0.5%上昇)。新築および既存の大型タイプと標準タイプはともに上昇し、調査開始以来の最高値となった。新築および既存の小型タイプはほぼ横ばい。

 東京23区では、新築が大型6,143円(同4.6%上昇)、標準3,651円(同1.4%上昇)、小型3,854円(同0.7%上昇)。既存は大型5,507円(同4.6%上昇)、標準3,377円(同1.5%上昇)、小型3,630円(同0.7%上昇)。東京23区については、新築および既存のすべてのタイプが上昇し、最高値となった。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区で、新築が大型165万円(同1.9%下落)、標準149万9,000円(同1.2%上昇)、小型172万5,000円(同10.8%上昇)。既存が大型180万円(同4.1%下落)、標準132万6,000円(同2.8%上昇)、小型125万7,000円(同5.2%上昇)となった。新築の大型は、前期比と前年同月比ともに大幅に下落。中央区の選手村跡地の大量供給により、平均単価が押し下げられたことが要因とみられる。なお、標準タイプは前期よりやや上昇、小型タイプは依然として上昇傾向が続いている。また、既存の大型タイプは前期の最高値よりやや低下したが、標準タイプと小型タイプはともに上昇し、最高値となった。

 東京23区は、新築は大型が154万8,000円(同6.3%下落)、標準117万8,000円(同1.6%下落)、小型130万6,000円(同1.1%上昇)。既存は大型137万4,000円(同19.2%上昇)、標準98万5,000円(同9.7%上昇)、小型103万3,000円(同4.1%上昇)だった。新築の大型タイプは5区と同様の理由で大幅に下落。なお、標準タイプは前期の最高値よりやや低下したが、小型タイプは上昇し、再び最高値に。既存のすべてのタイプは上昇して最高値となった。

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