不動産ニュース / 開発・分譲

2022/10/5

フレキシブルオフィス、30年までに丸の内で3万坪

 三菱地所(株)は5日、2023年春に「丸の内パークビル」「岸本ビル」(いずれも東京都千代田区)にフレキシブルオフィスを整備・開業すると発表した。

 コロナ禍を受け、多くの企業・オフィスワーカーで、従来のオフィスへ毎日出社する形から在宅勤務なども含めたハイブリッドワークへと移行。それに伴い、求められるオフィスも均一なオフィス(デスク)環境から、業務目的・内容に応じたワークスペースを選択する傾向が高まっている。
 同社では4月に「フレキシブル・ワークスペース事業部」を新設し、多様なワークスペースの提供や付随するサービスの企画を推進。オープン予定の2施設では、オンラインブースやワークラウンジといったワークスペースを設けるほか、仲間との交流を促進するためのカフェやキッチンスペースの充実を図る。

 「丸の内パークビル」では、8階に開設する。面積は約3,000平方メートルで、就業者向け3rdプレイスとして、カフェスペースやコミュニティスペース、ワークスペース等からなるビル共用のカフェラウンジを新設する。さらに、そのラウンジに併設する形で、サービスオフィス、会議室付き小割オフィス、キッチン付きハーフセットアップオフィスの3種類のフレキシブルオフィスを用意する。

 「岸本ビル」では、7階に開設予定。面積は約1,500平方メートル。バーカウンターやキッチンスペースを設置するほか、1名から利用できるコワーキングオフィスと、2~20席の個室を用意。個室は月・曜日単位で利用できる施設とする。既存のxLINK施設と相互連携利用できるようにするなど、まちのシェアリング拠点として多様なニーズに応える。

 同社では、現在約1万坪のフレキシブルオフィスを整備しているが、今後段階的に開設を進め、30年までに約3万坪を供給する予定だという。

丸の内パークビルの8階に設置予定のビル共用カフェの完成予想図

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