不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/11/8

コロナ禍で4分の1の夫婦が「家事分担に変化」

 積水ハウス(株)住生活研究所は8日、「夫婦の暮らしに関する調査」結果を発表。全国の20~60歳代の既婚男女計573名を対象に調査を実施した。

 夫婦の就寝スタイルについて尋ねたところ、20歳代前半は56.1%が「同じ部屋で一つの寝具で寝る」と回答。年代が上がるにつれ、別々の寝具・部屋で寝るという夫婦が増え、特に55歳以上の世代では半数以上が「別々の部屋で寝る」と答えた。そのきっかけは、「相手のいびきや寝言などがうるさいから」(29.6%)、「配偶者・パートナーと最適な環境設定(温度設定など)が違うから」(24.5%)など、より快適に眠るための理由が多くみられた。「お互いの生活時間がずれているから」(28.1%)、「1人の時間を持ちたいから」(27.6%)、「お互いのライフスタイルが違っているから」(27.0%)といった、それぞれのライフスタイルを尊重する理由も挙げられた。

 家事における夫婦の担当については、料理や買い物、洗濯、掃除など衣食住に関わる家事を主に妻が行なっている家庭が多かった。しかしコロナ禍では、料理が6.0ポイント、買い物が8.7ポイント、洗濯が5.4ポイント、掃除が5.8ポイントと、多くの項目において夫の担当が増加。中でも、重いゴミ出しや家具の組み立て、洗車など体力を必要とするものは、コロナ禍前後にかかわらず夫が担当する家庭が多いことが分かった。

 また、コロナ禍前後の家事分担の変化では、23.2%が「家庭での家事/家のコト分担に変化がある」と回答。そのうち、49.1%が「夫の分担が増え、妻の分担が減った」と答えている。特に在宅勤務が増加している家庭では変化の割合が大きく、42.9%が「家事分担に変化あり」と回答。うち63.9%が「夫の分担が増え、妻の分担が減った」としている。
 家事分担の割合は、片働きと共働きの世帯でも大きな差がみられた。片働き世帯の現在の家事分担は、45.6%が「8~9割を妻が担当」しており、次いで「6~7割を妻が担当」(23.9%)となった。一方、共働き世帯でも「8~9割を妻が担当」(33.3%)が最多だったが、片働き世帯と比較すると12.3ポイント少なかった。

 これらの結果を踏まえ、同研究所は「素敵な夫婦の暮らし」のためのポイントを紹介。同じ寝室でもベッドの間隔を広く確保したり、間に仕切りや棚を設けるなど「ほどよい距離感の寝室」を提案している。

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