不動産ニュース / 開発・分譲

2022/11/8

「Torch Tower」に世界的ラグジュアリーホテル

右からCowdray氏、吉田社長、東京センチュリー(株)執行役員副社長・中居 陽一郎氏

 三菱地所(株)と東京センチュリー(株)は8日、東京駅日本橋口前の常盤橋街区再開発(「TOKYO TORCH」)で推進する「Torch Tower」高層部のホテルに、「Dorchester Collection(ドーチェスター・コレクション)」を誘致すると発表した。

 Dorchester Collectionは、世界5都市(ロンドン、パリ、ミラノ、ローマ、ロサンゼルス)で9ホテルを展開する世界有数のウルトララグジュアリーホテルブランド。2023年にはドバイで中東エリア初のホテル「The Lana, Dubai」がオープンする計画で、今回の誘致はDorchester Collectionにとってアジア初進出となる。ホテル名称は現時点では未定で、開業は28年度を予定する。

 「TOKYO TORCH」は、約3万1,400平方メートルの敷地にオフィス、商業施設で構成する「常盤橋タワー」(21年6月竣工済)、オフィス、ホテル、賃貸住宅等でで構成する「Torch Tower」および変電所、下水道局を建設する。「Torch Tower」は、地上62階建て地下4階建て、延床面積約54万4,000平方メートル。23年10月着工、27年度竣工予定。高さ約390mとなり現時点で竣工時に日本一の高さを誇る建物となる見込み。

 ホテルは高さ300m超の53~58階に入る計画で、延床面積は約2万1,400平方メートル、客室数は110室の予定。客室デザインは未定だが、「伝統・モダン・快適性・日本のおもてなしを織り込んだ、TOKYO TORCHらしさを追求する」(三菱地所執行役員・茅野静仁氏)。55階のロビーラウンジには、都心の杜となる緑豊かな半屋外空間「SKY HILL」を創出。共用施設として、ダイニング、レストラン、バンケット、フィットネスジム、スパ、プールを用意する。また、59~60階に計画する高級賃貸住宅(約50室)へホテルと連携したサービスを提供していく予定。

 会見した三菱地所執行役社⾧の吉田淳一氏は、「東京駅前に位置し、日本および東京の玄関口となるこのエリアは、都心観光の核となる役割を担う非常に重要な地だと考えている。今回の高層部にできるホテルはまさにその象徴として重要な位置付けとなる。Dorchester Collectionのホテルは非常に個性的で、その個性を生かしてこの場所でしかできない“唯一無二の体験”を提供していきたい」などと抱負を述べた。

 Dorchester Collection CEOのChristopher Cowdray(クリストファー・カウドレー)氏は「“まちと人々への愛”という共通の価値観を持つ三菱地所グループとパートナーになれて非常に喜ばしく思っている。当社の成長戦略にとってこの東京はドバイに続く重要なマイルストーン。当ホテルが世界的なアイコンとなることを確信している」などと話した。

「Torch Tower」(左)外観完成イメージ
「SKY HILL」イメージ

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