いちご(株)は11日、ブロックチェーンを基盤とするセキュリティ・トークンを活用したデジタル不動産事業に進出し、その初弾として都内の賃貸マンション3棟を投資対象不動産とした「いちご・レジデンス・トークン -麻布・白金・日本橋-」を組成、販売すると発表した。
同社はこれまで、投資商品として、1棟不動産、Jリートを含む3つの上場投資法人、不動産特定共同事業を活用した「いちごオーナーズビルシェア」等を展開。今回、投資商品のさらなる拡大を目的に「いちご・レジデンス・トークン」を組成。より多くの投資家に簡易な手続きで投資機会を提供していく。
「いちご・レジデンス・トークン」で活用するセキュリティ・トークンは、ブロックチェーンで権利を管理するため、データの改ざんがきわめて困難な安全性に優れた投資商品。不動産の信託受益権を小口化することで少額での投資も可能とし、これまで機関投資家に限られたオルタナティブ商品(株式や債券等以外の商品)への投資機会を個人投資家にまで提供できる。
初弾の投資対象不動産は、賃貸マンション「GRAN PASEO 麻布十番(信託受益権)」(東京都港区、2021年1月竣工)、「同 白金高輪(信託受益権)」(東京都港区、21年11月竣工)、「同 日本橋箱崎町(信託受益権)」(東京都中央区、21年12月竣工)の3棟。三菱UFJ信託銀行(株)が信託受託およびブロックチェーン基盤「Progmat(プログマ)」を活用したセキュリティ・トークンを提供する。
発行価額の総額は15億6,400万円(22年11月11日時点の見込み額)、運用資産総額は51億8,900万円。運用期間は原則約5年1ヵ月の予定。